Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
温度補償性のメカニズムの解明を目指して, 体温調節システムを持たないために野外温度の影響を強く受けつつも, 頑健な温度補償性を発揮する植物シロイヌナズナを扱う. リン酸化酵素である植物のカゼインキナーゼI (CKI)ファミリーの温度に対する反応性に着目した解析をおこなう. また時計におけるCKI(CKL)の基質であるPRR5やTOC1のリン酸化と温度補償性の関連性を精査する. さらに我々が最近発見した「ユビキチン化修飾」と「CKIによるリン酸化修飾」の関係性を遺伝学的および分子生物学的な方法で検討し, 複数の翻訳後修飾が関わる温度補償性メカニズムを提示することを目指す.