Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
シアノバクテリアにおける24周期の概日リズムは、3つのタンパク質KaiA, KaiB, KaiCとATPによって成立しており、これら4つの要素があれば、試験管内でも概日周期は保たれる。さらに、概日リズムは温度によらず一定となる温度補償性を示すが、KaiCのATP加水分解活性は、KaiAとKaiBが存在しない条件かでも温度補償性を示す。ところが、温度補償性のメカニズムだけでなく、ATP加水分解反応の分子機構も依然として明らかになっていない。本研究では、分子シミュレーションをはじめとした理論計算アプローチにより、ATP加水分解反応のメカニズムと温度補償性が成り立つ機構を明らかにすることを目指す。