Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
胎児の胎動や幼児のよちよち歩きのように、動物は発生・発達期において試行的に未熟な運動を行い、徐々に協調的な運動能力を獲得する。しかし、この過程で脳神経系においてどのような変化が、どのような仕組みで起こるのかは、未解明である。本研究ではショウジョウバエ幼虫をモデルにこの課題に取り組む。これまでに胚発生過程における運動経験が機能的な運動回路の発達に不可欠であることを示し、運動回路発生初期に自発活動により未熟な運動を生成し、そのフィードバックを介して自己再編成する「原初回路」を同定している。本申請研究ではこの原初回路が完成回路へと再編する過程と、運動経験による制御機構を解明することを目指す。