Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
多くの多細胞生物は、ダイナミックなエピコード変化を介して細胞の分化能と運命を制御し、緻密な胚発生を実現している。これまでマウスでは、Naive型、Formative型、Primed型多能性といった初期の発生段階に特徴的な状態とそのエピコード、分化可能な系譜(分化能)が明らかになっている。しかし近年、ヒトを含む霊長類にマウスには見られない分化能が認められたが、霊長類特有の事由からそのメカニズムは不明なままである。本研究計画では実験可能な最もヒトに近縁なモデル動物、カニクイザルを用いて霊長類特異的な分化能を実現するエピコードとその制御ネットワークの解明を目指す。