Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
これまで、衛星重力ミッションが提供する1ヶ月ごとの時間変動重力場から、大陸スケールの南極氷床の質量収支を導出する研究がおこなわれてきた。本研究では、短い時間スケールでの氷床の安定性や流動性の変化が、長期的な大規模な南極氷床融解のプロセスにどのように関与しているかを論じるため、短期での時間変動重力場の決定手法の開発を行う。重力測定衛星のデータに加え、本来は重力測定目的に設計されていない多数の低軌道衛星の軌道データを解析に使用する。大量のデータを用いた迅速な時間変動重力場の推定のために、従来の重力場決定法ではなく、機械学習を用い、決定された時間変動重力場から、短周期の南極氷床質量変動を検出する。