Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
蛋白質の細胞内ダイナミクス解析では,TTHA1718とGB1蛋白質について,T1, T2, DESTのモデル解析を行った.解析の結果,細胞内では100msec程度の交換速度で,TTHA1718とGB1蛋白質の数%が細胞内の超巨大分子と相互作用していることが示唆された.特定の相互作用部位の存在は示唆されなかった.現在,人工の分子クラウダーでも同様な解析を行い,細胞内環境のデータとの比較を進めている.不安定構造を有する蛋白質の細胞内解析では,pH 6.0の通常の緩衝液下でフォールドとアンフォールド構造が1:1で存在することが明らかになっているDrk蛋白質の構造解析を進めている.これまで,アンフォールド状態を持つと知られている蛋白質N末端側のSH3ドメインのみの解析を行ってきたが,本年度は,Drk蛋白質全長の構造解析を行った.全長の解析から,二状態存在する機構の解明と,この蛋白質の本来持つ特性を理解することを目指す.Drk蛋白質全長の試料は,cell freeのシステムを用いることで,大量発現と精製に成功した.3D 3重共鳴スペクトルの測定にも成功し,現在,蛋白質主鎖連鎖帰属の解析を進めている.大腸菌を用いた蛋白質の立体構造決定では,QME(Quantitative Maximum Entropy)によるNMR信号の再構成,FLYAによる蛋白質側鎖の共鳴信号の自動帰属,ベイズ推定を用いた立体構造計算の3つの新規手法を組み合わせることで,従来よりもはるかに高精度に立体構造が決定できることを示した.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2016 2015 2014
All Journal Article (5 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 5 results, Open Access: 2 results, Acknowledgement Compliant: 4 results) Presentation (31 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Invited: 9 results)
J. Phys.: Conf. Ser.
Volume: 699 Pages: 012005-012005
10.1088/1742-6596/699/1/012005
電子情報通信学会
Volume: -
Biochem. Biophys. Res. Commun.
Volume: 457 Issue: 2 Pages: 200-205
10.1016/j.bbrc.2014.12.088
J. Chin. Chem. Soc.
Volume: 61 Issue: 12 Pages: 1297-1306
10.1002/jccs.201400095
J. Magn. Reson.
Volume: 249 Pages: 88-93
10.1016/j.jmr.2014.10.005