全内部反射ラマン・振動SFG分光システムの構築と固液界面への応用
Publicly Offered Research
Project Area | Science on Function of Soft Molecular Systems by Cooperation of Theory and Experiment |
Project/Area Number |
26104504
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
石橋 孝章 筑波大学, 数理物質系, 教授 (70232337)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥7,150,000 (Direct Cost: ¥5,500,000、Indirect Cost: ¥1,650,000)
Fiscal Year 2015: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2014: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | ラマン分光 / 振動和周波分光 / 表面・界面 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 電子非共鳴条件下で気体-水溶液界面におけるタンパク質のヘテロダイン検出VSFGスペクトルの測定を行った。測定したタンパクはBSA、ペプシン、コンカナバリンである。測定された信号の位相を検討した結果、キラルVSFG信号は水溶液バルク層からではなく界面層から発生していることがわかった。興味深いことに、バルク中にはβシート構造を含んでいないBSA水溶液の界面からも、βシート構造のマーカーバンドと考えられているアミドIバンドのキラルVSFGが観測された。 (2) ヘテロダイン検出全内部反射VSFG分光装置の構築:全内部反射配置でのプローブレーザーの照射は、CaF2製の半円柱プリズムを利用して実現した。また、プリズムの底面の一部に蒸着した金薄膜からSFG信号を位相の基準として利用している。装置の評価のためにLB法でプリズム底面に作製したDPPC脂質膜を空気中で測定した。得られたスペクトルのSN比は良好であるが、位相の再現性に問題が残っている。 (3) 固体液体界面の測定のための全内部反射ラマン分光装置の構築:昨年度構築した全内部反射ラマン分光装置を用いて、界面活性剤(DTAB)水溶液とシリカ界面についてスペクトルの濃度依存性を検討した。CH伸縮振動バンドの強度は、水溶液の濃度に線形には依存せず、濃度を減少させても漸近的にある強度が残留する傾向が観測された。また、高濃度領域と低濃度領域で、スペクトル形が異なっていた。0.02 mM以下の濃度で得られたスペクトルは、バルク中の界面活性剤ではなく、シリカ界面に吸着した分子状あるいはミセル状の界面活性剤によるものであると考えられる。以上の測定結果は、構築した装置が界面のスペクトルを得るために必要な感度を有していることを示唆している。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(24 results)