Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究の目的は二重ベータ崩壊探索実験であるCANDLES実験において、中性子線源を用いてバックグラウンドの調査を行うことである。実際に線源用いてCANDLES実験で長い間不明であったQ値領域の主要BGを明らかにし、その結果をもとに遮蔽体のデザインと構築を行った。検出器に対して中性子線源を照射することにより、中性子がSUSや岩盤内のFe, Ni等に吸われて発生する高エネルギーガンマ線が主なBGであることを突き止め、そのエネルギースペクトルを得ることに成功した。シミュレーションと比較することにより、SUSと岩盤のBG比を3:7と見積もり、CANDLES実験用シールドのデザインに貢献した。研究代表者を中心に鉛によるガンマ線遮蔽体、ホウ素入りゴムシートによる中性子遮蔽体の構築が行われ、年度内に完成した。それによりBGレベルは2桁低減が見込まれ、大型実験ではかつてない超低BG環境が実現する。また中性子捕獲ガンマ線を人工的に作り出すために、Siを含んだポリエチレンブロックを制作し、その中心に中性子線源を配置する較正装置を開発した。これにより、これまで1.8MeVの一点のみで較正していたエネルギースケールを、Q値(4.27MeV)に近い3.5/5.0MeVの2点で較正できるようになり、Q値でのエネルギー不定性を半分以下に抑えることに成功した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Nuclear and Particle Physics Proceedings
Volume: 未定 Pages: 2633-2635
10.1016/j.nuclphysbps.2015.10.013
Physics Procedia,61(2015) 283-288.
Volume: 61 Pages: 238-288
10.1016/j.phpro.2014.12.046
AIP Conference Proceedings
Volume: 1672 Pages: 110004-110004
10.1063/1.4928006
IEEE Trans. Nucl. Sci.
Volume: 62 Issue: 3 Pages: 1128-1134
10.1109/tns.2015.2423275
http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/~umehara/Public/index.html
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