単体ヨウ素による超原子価ヨウ素試剤の活性化を鍵とする新奇触媒システムの開発
Publicly Offered Research
Project Area | Advanced Molecular Transformations by Organocatalysts |
Project/Area Number |
26105735
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
南方 聖司 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90273599)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2015: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2014: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
|
Keywords | ヨウ素 / 超原子価ヨウ素 / 触媒反応 / 酸化反応 / アミノ化反応 / ハロアミド塩 / ジアジリジン / ジアミノ化 / 触媒 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度見出した、ヨウ素触媒を用いたクロラミン塩を窒素源とするオレフィン類のジアミノ化反応を、より簡便かつ省プロセスな反応系にすべく、入手容易な酸化剤である次亜塩素酸を用いて単純なアミドを系内でハロアミド塩へと導き、これをヨウ素触媒で活性化することによって、窒素-ヨウ素結合をもった活性種を鍵とするオレフィン類のビシナルジアミド化反応を検討した。その結果、期待通りの反応が進行し、ジアミノ化生成物が高収率で得られることが判った。本ジアミノ化反応も、高い官能基許容性を有しており、様々な脂肪族、および芳香族オレフィンに対して適用可能であることが判った。本反応は、安価かつ入手容易な原料、および反応剤を用い、医薬品合成中間体としても有用な種々のビシナルジアミノ化合物を極めて簡便に合成可能であり、他に類を見ない優れた手法である。さらに、オレフィンの面選択を制御することにより、不斉反応への展開を検討したが、現時点では低い不斉収率にとどまっている。 また、超原子価ヨウ素試剤と単体ヨウ素の組み合わせによる新しい反応系の開拓を検討する過程で、N-ヒドロキシフタルイミドを触媒として、ヨウ素酸を酸化剤として活用するアルカン類のC-H結合のリッター型アミノ化反応を見出した。本反応は、基質中の第三級炭素のC-H結合に対して選択的に進行することが判った。さらに、反応機構を調査した結果、反応系中でヨウ素酸が還元されることで生成する単体ヨウ素が本反応を促進していることが示唆された。すなわち、本反応系は超原子価ヨウ素試剤と単体ヨウ素が協奏的に作用する反応系であるといえる。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(27 results)