有機不斉触媒反応を活用した第四級不斉炭素中心含有生物活性天然物の合成
Publicly Offered Research
Project Area | Advanced Molecular Transformations by Organocatalysts |
Project/Area Number |
26105743
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
小槻 日吉三 高知大学, 総合研究センター, 特任教授 (80093954)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
Fiscal Year 2015: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2014: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | 有機不斉触媒反応 / 第四級不斉炭素 / Michael付加反応 / Diels-Alder反応 / 不斉識別反応 / プロキラル化合物 / 生物活性天然物 / アルカロイド |
Outline of Annual Research Achievements |
第四級不斉炭素中心を有する生物活性天然物合成の一貫として研究を行い、以下の成果を得た。 ①α―置換シクロアルカノン類を基質として、光学活性第一級アミンであるフェネチルアミンを有機不斉触媒に採用し、種々のMichaelアクセプターとの不斉反応により、シクロアルカノンのα位に第四級不斉炭素中心を有する付加物を高い化学収率/不斉収率で得た。本反応を利用して、(+)-aspidospermidineの形式的全合成を達成した。 ②α―アリール置換ラクタム類を基質として、シンコナアルカロイド由来のキラル第四級アンモニウム塩を不斉触媒として、ラクタムのα位に第四級不斉炭素中心を有する目的付加物を高い化学収率/不斉収率で得た。本反応を利用して、(+)-mesembrineの短工程での不斉全合成を達成した。 ③一級アミン/チオ尿素共役型の有機不斉触媒を活用し、シクロヘキサジエノン類の不斉識別的Michael付加反応を検討した。本反応は高圧条件下で円滑に進行し、目的付加物を高ジアテレオ/高エナンチオ選択的に与えることが分かった。これにより、シクロへキセノン環上に位置する二つの連続した不斉点を一挙に構築し、そのうちの一つを第四級不斉炭素中心にコントロールできることが分かった。 ④チオ尿素系有機触媒存在下、3-アルキリデンオキシインドールとRawalジエンとの不斉Diels-Alder反応を検討し、目的のシクロヘキセノン骨格が3位でスピロ置換したオキシインドール誘導体を高ジアテレオ/高エナンチオ選択的に得た。 ⑤その他、臭化トリチル/ベンズヒドリルとチオ尿素との組み合わせにより、系中で発生するトリチルカチオンのルイス酸触媒活性を利用して、効率的なカルボニル―エン環化反応を開発した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(31 results)