蛍光寿命イメージングを用いた細胞内イオン濃度の動的変化の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Science for Nanomedicine |
Project/Area Number |
26107701
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中林 孝和 東北大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (30311195)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2015: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2014: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 蛍光寿命 / 生体分子 / ガレクチン / トリプトファン / ROS / pH / 細胞 / 機能性色素 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、蛍光寿命を用いた様々な生体分子の高感度検出について主に検討した。(1) hGal-1とH-Rasとの相互作用について、H-Rasの結合部位のモデルとなるFTSから検討した。hGal-1の糖結合ポケット内にあるTrpの蛍光寿命のFTS濃度依存性を測定し、蛍光寿命は、FTSの添加に伴い増加し、ある濃度領域において一定値となった。hGal-1はFTSの添加によって会合数の小さいクラスターと大きなクラスターの2段階のクラスター形成を生じる。本結果より、小さなクラスターでは、糖結合ポケットを介してクラスターが生成し、大きなクラスターは、糖結合ポケットを介さずに生成し、Trp周囲の極性環境が変化しないことがわかる。(2) チオフラビン(ThT)の蛍光寿命を用いたアミロイドβ(Aβ)の状態解析について検討した。蛍光減衰曲線を解析した結果、モノマーと繊維状態のThTの蛍光寿命が10 ps以下と3 nsであるのに対し、オリゴマーの減衰曲線は10 ps以下と約3 nsの2成分の重ね合わせであった。オリゴマーのThTの蛍光強度が繊維状態よりも小さいのは、会合状態にあるペプチドの量が少ないことが原因であることが示唆された。(3) 光感受性色素の蛍光寿命について、細胞内でのROS発生効率と蛍光寿命との間に相関があることを示唆する結果を得ている。そこで、パルスレーザーと時間分解赤外吸収システムとを組み合わせ、ROSの検出および収率測定を行うシステム開発を行っている。(4) ローダミン色素誘導体の蛍光のpH依存性について、イオノフォアを用いて細胞内pHと蛍光強度との間の検量線を得た。蛍光寿命についても同様に行う予定であるが、測定システムの励起波長における吸収強度が小さく、細胞内pH依存性の定量的な情報が得られる段階には至っていない。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)