高分子超薄膜を用いた未活性浮遊細胞固定技術“ナノラッピング”の確立と機能解明
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Science for Nanomedicine |
Project/Area Number |
26107716
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
岡村 陽介 東海大学, 工学部, 准教授 (40365408)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2015: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2014: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 超薄膜 / 浮遊細胞 / イメージング / 生体材料 / 高分子超薄膜 |
Outline of Annual Research Achievements |
高分子を超薄膜(膜厚100 nm以下)に加工すると、ナノ厚特有の高柔軟性と高接着性が発現する。このため、反応性官能基や接着剤を使用せず物理吸着のみで種々の界面(皮膚や臓器等)に貼付できる。他方、浮遊細胞のイメージングは、ガラス基板に乗せて緩衝液を滴下した状態で観察するのが常套手段である。しかし、浮遊細胞の活性化や細胞のブラウン運動がしばしば問題となる。本研究では、未活性状態の浮遊細胞を超薄膜でラッピングして固定する技術「ナノラッピング」を提案し、新規イメージングツールに応用することを目的とした。 シリコン基板上にポリビニルアルコール(PVA)水溶液、ポリ乳酸溶液の順にスピンコートした。基板ごと純水に浸漬させたところ、PVA犠牲層が溶解してポリ乳酸からなる超薄膜が回収できた。この時、超薄膜の膜厚は約60 nmであった。次いで、ポリ乳酸超薄膜を用いて血球系浮遊細胞のラッピングを試みた。従来法として、ガラス基板に浮遊細胞の分散液を滴下し顕微鏡にてライブイメージングしたところ、ブラウン運動によって焦点が定まらない他、活性化してしまうことを確認した。そこで、ガラス基板上に滴下した浮遊細胞を超薄膜にてラッピングしたところ、ぶれずにイメージングできることを実証した。現在、液性刺激因子の透過を可能とするために、浮遊細胞は通過しない程度の貫通孔を有する超薄膜を調製し、刺激反応をライブイメージングしている。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)