Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
この研究は水素貯蔵材料の水素放出の前駆現象である固体中の水素拡散についての研究である。最終的な目的は、水素が系外に放出される際の表面での水素の挙動を超低速ミュオン顕微鏡を用いて調べ、水素放出温度低下の機構を解明し、新規材料創生につなげる。今年度の成果は以下である;(1)今年度は、超低速ミュオンを用いた実験の基礎となる、バルク試料における水素拡散を、ミュオンスピン回転緩和(muSR)法で調べた。(2)当該年度には間に合わなかったが、2016年4月には今年度準備してきた、muSR測定のその場測定を実施し、水素放出時前後の水素拡散を調べることに成功した。測定に用いられた試料容器には管が取り付けられており、放出された水素を集められる。今年度は実験を実施する施設の担当者と協力し、測定用の試料容器と測定系を構築した。(3)水素拡散の理解を深めるために、これまでに報告例が多くなされているリチウム拡散から類推することを目指した。系外から挿入脱離する、グラファイトについて調べた。リチウムが挿入されたグラファイト層間化合物中のリチウムの拡散をmuSRによって観測することに成功した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2016 2015 2014
All Journal Article (3 results) (of which Acknowledgement Compliant: 2 results, Peer Reviewed: 1 results, Open Access: 1 results) Presentation (6 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results) Book (1 results)
中間子科学会会報誌「めそん」
Volume: 41 Pages: 24-26
文部科学省 科学研究費補助金「新学術領域研究」平成23年度-27年度超低速ミュオン顕微鏡が拓く物質・生命・素粒子科学のフロンティア Newsletter
Volume: 4 Pages: 32-33
Journal of Physics Conference Series
Volume: 551 Pages: 012036-012041
10.1088/1742-6596/551/1/012036