Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
...新規Mg-TM-RE三元系合金の優れた力学特性発現メカニズムにはMg-LPSO相の存在が大きく関与すると考えられている一方で,Mg-LPSO相そのものの力学特性,変形機構については未だ不明な点が多い.本研究では,新しい力学特性評価法であるマイクロピラー圧縮試験と透過電子顕微鏡法(TEM)を最大限に駆使した欠陥構造解析により,Mg-LPSO相で活動可能な変形モードおよびその活動様式,活動条件の同定を行うことを目的とした.本年度は昨年度までに同定した,積層構造ならびに構造ブロック内におけるZn6Y8原子クラスターの面内配列構造の異なる様々なMg-Zn-Y系LPSO相の中から,不完全な面内Zn6Y8原子クラスターの配列を有する14H型,18R型LPSO相の2種類,さらに面内配列が完全規則化した18R型LPSO相の3種類について,荷重軸ならびに試料サイズの関数として単相マイクロピラー圧縮試験を行った.その結果,14H型LPSO相において,底面すべり,変形双晶,柱面すべり,錐面すべりの4種の異なる変形モードの活動を同定するとともに,各変形モードの臨界分解せん断応力(CRSS)の試験片サイズ依存性をもとにバルク結晶のCRSSの推定値を得た.さらに底面すべりならびに変形双晶について,それらのCRSSに対する結晶構造の影響を明らかにした.また変形双晶の形成される結晶方位については,SEM内におけるその場圧縮試験により,その形成過程を明らかにした.TEMによる欠陥構造解析では底面すべりの起きる原子層間の同定,変形双晶の詳細を解明した.さらに類似の積層結晶構造を有するTi3SiC相単結晶についても同様のマイクロピラー圧縮試験を行い,LPSO相の変形挙動との相違点を明らかにし,それらの比較からMg-LPSO相の塑性変形の特異性の考察を行った.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Acta Materialia
Volume: Vol. 99 Pages: 228-239
10.1016/j.actamat.2015.08.004
Data in Brief
Volume: Vol.5 Pages: 314-320
10.1016/j.dib.2015.09.005
120005893552
Scripta Materialia
Volume: 89 Pages: 25-28
10.1016/j.scriptamat.2014.06.019
120005474463
顕微鏡
Volume: 49 Pages: 181-189
http://imc.mtl.kyoto-u.ac.jp/Mg-OD.html