Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
選択的オートファジーはタンパク質凝集体や感染病原菌,不良ミトコンドリアなどを選択的に分解に導くシステムとして細胞内の恒常性維持に寄与していることが近年明らかとなっている.申請者らは線虫の受精卵を用いた解析から,受精直後に精子から持ち込まれた父性オルガネラ周囲にオートファゴソームが形成され,選択的に分解される新たな選択的オートファジー経路が存在することを見出し,allophagyと命名した.本研究ではallophagyに関わる因子を遺伝学的・生化学的手法により探索し,新規因子ALLO-1の同定に成功した.allo-1遺伝子破壊株ではallophagyが誘導されず,父性オルガネラの分解が阻害された.一方で,allo-1遺伝子破壊株においてもバルクなオートファジーは正常であったことから,ALLO-1はallophagy特異的因子であると考えられた.発現組織を調べた結果,ALLO-1は卵子において発現しており,卵子特異的プロモーターによる発現で破壊株の表現系を相補することができた.ALLO-1自身の局在性を調べたところ,受精直後の非常に早い時期に父性オルガネラ周囲に局在化することが明らかとなった.また,この局在化はオートファジー制御因子を必要とせず,逆にオートファジー制御因子のリクルートにはALLO-1が必須であった.これらの結果から,ALLO-1はallophagyにおいてオートファジー制御因子を基質の周囲へリクルートするアダプターの役割を担っていると考えられた.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Autophagy
Volume: 12(1) Issue: 1 Pages: 1-222
10.1080/15548627.2015.1100356
Dev Cell
Volume: 35(2) Issue: 2 Pages: 211-221
10.1016/j.devcel.2015.09.013
Volume: 11 Pages: 9-27
医学の歩み
Volume: 250 Pages: 479-482
http://makukinou.showa.gunma-u.ac.jp/index.html