時差時における脳内時間環境の恒常性を担う神経分子メカニズムの解明
Publicly Offered Research
Project Area | Brain Environment |
Project/Area Number |
26111710
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山口 賀章 京都大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (30467427)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥9,360,000 (Direct Cost: ¥7,200,000、Indirect Cost: ¥2,160,000)
Fiscal Year 2015: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2014: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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Keywords | 視交叉上核 / 時計遺伝子 / 概日リズム / バソプレッシン / 生物発光 / 時差 / バゾプレッシン / 遺伝子改変マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
コルチゾルといったホルモン分泌など、私達の生理現象には24時間周期のリズムがある。この概日リズムを制御する中枢は、脳の視交叉上核(SCN)である。SCNは、全身の時間制御網により、個体として安定した時間相を構築しているとされるが、その分子神経メカニズムはほとんど解明されていない。本研究課題は、「時差」により、脳内時間恒常性のロバストネスを担うシグナルを解明することを目的としている。近年、私達は、Vasopressinの受容体であるV1aおよびV1bのダブルノックアウトマウス (V1aV1bDKOマウス) が、時差を全く示さないことを見出した(Science, 342: 85-90, 2013)。野生型マウスを時差環境下におくと、SCNの恒常性が破綻し時計遺伝子の振動リズムが消失したが、V1aV1bDKOマウスでは、瞬時にSCNのリズムが回復した。しかしながら、SCNにおける V1aとV1bの機能は未だよくわかっていない。そこで私達は、レポーターマウスからSCNを取り出し、SCNスライス培養下にて、SCN細胞の概日振動をリアルタイムで測定した。野生型マウスのSCNでは、各細胞の概日振動のピーク位相に8時間程度の位相差があるが、V1aV1bDKOマウスのSCN細胞間では、この位相差が小さくなっていた。また、野生型マウスのSCNスライスを用いて薬理学実験を行ったところ、V1aとV1bに対するアンタゴニストを投与した場合に、SCN細胞間の位相差が有意に小さくなった。したがって、SCN細胞間の位相差を8時間程度に保つことが、SCNの時間恒常性に寄与していると考えられる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(19 results)
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[Book] 生化学2014
Author(s)
山口賀章, 岡村均
Total Pages
6
Publisher
公益社団法人 日本生化学会
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