Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
上皮管腔組織は、様々な形態の器官を構成している。これらの器官のほとんどは、上皮細胞の頂端面に囲まれた管腔を持ち、ここで内容物の分解など上皮管腔組織に特徴的な機能を果たしている。機能的な形態の上皮管腔組織を形成するためには、個々の細胞は極性に沿って正しい方向に細胞分裂する必要がある。しかし、上皮管腔組織形成の初期段階については不明な点が多い。我々は、ROCOファミリーキナーゼLRRK1が、イヌ腎臓尿細管上皮細胞の嚢胞形成時、新たに管腔を形成すde novo管腔形成に重要であることを明らかにした。また、これまでの研究からLRRK1は、細胞分裂(M)期紡錘体の配向を制御することで、細胞分裂軸をコントロールしていることが明らかとなった。LRRK1によるM期紡錘体配向制御機構を解析したところ、(1)LRRK1はM期中心体において、M期キナーゼPLK1及びCDK1によってリン酸化され活性化すること、(2)活性化したLRRK1は中心体構成因子CDK5RAP2のCM1モチーフをリン酸化すること、(3)LRRK1によるCDK5RAP2のリン酸化は、CDK5RAP2とγ-tubulinとの結合を促進し、微小管nucleationに必須なγTuRCの活性化を引き起こすこと、(4)LRRK1は中心体からの星状体微小管形成に重要なこと、を明らかにした。星状体微小管は細胞膜と相互作用することで紡錘体の配向を制御することが知られている。LRRK1はCDK5RAP2のリン酸化及びγTuRCの活性化により星状体微小管形成を促進し、その結果を紡錘体の配向を制御している可能性が考えられる。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2016 2015 2014
All Journal Article (5 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Peer Reviewed: 5 results, Open Access: 5 results, Acknowledgement Compliant: 4 results) Presentation (7 results) (of which Invited: 1 results)
Oncogene
Volume: 35 Issue: 29 Pages: 3829-3838
10.1038/onc.2015.453
J. Cell Sci.
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