記憶の多様な形成と再形成を実現するセル・アセンブリの解析
Publicly Offered Research
Project Area | Principles of memory dynamism elucidated from a diversity of learning systems |
Project/Area Number |
26115513
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Doshisha University (2015) Kyoto University (2014) |
Principal Investigator |
櫻井 芳雄 同志社大学, 脳科学研究科, 教授 (60153962)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥9,360,000 (Direct Cost: ¥7,200,000、Indirect Cost: ¥2,160,000)
Fiscal Year 2015: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2014: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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Keywords | 記憶 / セル・アセンブリ / 同期 / ラット / ニューロン |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、記憶の形成期に見られる一過性のセル・アセンブリ(temporary cell assembly)の存在を示唆する結果を得ることができた。 これまで同様、異なる音刺激対を用いた複数の記憶課題(記憶課題Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)を用い、記憶課題Iを学習させた後、記憶課題Ⅱを2~4日かけて学習させ(Learn1)、次に記憶課題Ⅲを3~5日かけて学習させ(Learn2)、最後に元の記憶課題Ⅰを再学習させた(Relearn)。そしてラットが全ての記憶課題の学習に要した全期間をとおして、海馬から同じマルチニューロン活動を記録し続けた。その結果、記憶課題Ⅱと記憶課題Ⅲの学習過程(Learn1とLearn2)それぞれにおいて、記憶が形成されつつある時期でのみ同期発火を示すニューロンペアが見つかり、そのペアはLearn1とLearn2で異なっていた。またそれらの同期発火は、記憶が形成された学習完成期にはほぼ消失した。 まだ例数は少なく、さらにデータを集める必要があるが、現時点では次の仮説を立てている。1.海馬で一時的に作られるセル・アセンブリによって記憶が作られ、その記憶は新皮質に移されることで固定される。2.その記憶が固定されるに伴い海馬のセル・アセンブリはリセットされ、次の新しい記憶を形成する際には異なるセル・アセンブリがまた一時的に作られる。3.このような海馬のセル・アセンブリのセット・リセットにより、多様な記憶を次々形成することが可能となる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(19 results)