Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
細胞性粘菌などで見られるアメーバ運動は、特異的なpH領域が細胞内で局所的に形成されることによって、効率よく指向性を持った運動をすることができているものと考えられている。しかしながら、実際にはアメーバ運動における細胞内局所pHの制御機構および詳細な役割は明らかではない。本課題では、蛍光イメージングを中心とした手法により、高時空間分解能での細胞内pH測定および細胞内pHの局所的な制御を行うことにより、細胞内局所pH変化によるアメーバ運動などの細胞のダイナミクスを制御するメカニズムを明らかにすることを目指した。昨年度までに開発したレシオメトリック型高感度pHプローブタンパク質を用いて、細胞性粘菌の細胞運動と細胞質pH変化に高い相関性があることが示された。また、同プローブを用いて細胞性粘菌の発生段階における細胞質pHの変化を1細胞レベルで計測することにより、発生過程においても細胞運動と細胞質pHに明確な相関があることが明らかとなった。さらに、cAMPに対する走化性によって細胞が集合する際に、細胞質pH変化よりも大きな膜電位変化が起こっていることが明らかとなった。本研究により、細胞内の局所的なpH変化と細胞運動に高い相関があることが明らかになっただけではなく、pH変化以上に膜電位の変化が起こっていることが明らかになったことは、プロトンだけではなく他のイオンの重要性も示唆しており、今後の研究へとつながる知見も得られたことは有益な成果である。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2016 2015 2014
All Journal Article (7 results) (of which Int'l Joint Research: 3 results, Peer Reviewed: 7 results, Open Access: 5 results, Acknowledgement Compliant: 2 results) Presentation (10 results)
Nature Structural & Molecular Biology
Volume: 23 Issue: 3 Pages: 197-203
10.1038/nsmb.3172
PLoS Pathog
Volume: 12 Issue: 3 Pages: e1005495-e1005495
10.1371/journal.ppat.1005495
Microbiologyopen
Volume: - Issue: 3 Pages: 340-340
10.1002/mbo3.340
Biochem Biophys Res Commun
Volume: 466 Issue: 2 Pages: 196-200
10.1016/j.bbrc.2015.09.004
MIcrobiology
Volume: 161 Issue: 4 Pages: 701-707
10.1099/mic.0.000031
Sci. Rep.
Volume: 4 Issue: 1 Pages: 6528-6528
10.1038/srep06528
Volume: 4 Issue: 1 Pages: 7579-7579
10.1038/srep07579