Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
セントロメアは、細胞分裂において染色体動態の制御中枢を担う特殊な染色体ドメインであり、微小管と相互作用をするための動原体が形成される。われわれは先行研究で、分子イメージング法を応用して、動原体は伸張と収縮を繰り返すダイナミックな構造体であることを見出した。本研究では、この「染色体ストレッチング」と呼ぶこの現象に焦点を絞り、セントロメアの動的な構造変化の分子機構とその生物学的意義の解明を進めた。その結果、動原体のストレッチングは、動原体の構成因子CENP-Tの長大な天然変性領域の関与を明らかにすることができた。つまり、この可変ドメインが動原体の内層と外層を繋ぐスプリングとなっていることで、微小管の重合・脱重合によって、動原体が伸張・収縮をすることを突き止めた。そしてその知見をベースにして、ストレッチング運動を人為的に操作する実験系を作り出すことに成功した。本研究は重複制限ルールに沿って中途廃止となったが、ストレッチングの操作実験系を活用することで、動原体構造の変化がいかにM期チェックポイント信号を制御するのかについて鋭意解析を進めている。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Volume: 17 Issue: 6 Pages: 711-713
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http://www.jfcr.or.jp/tci/exppathol/
http://www.jfcr.or.jp/laboratory/index.html
http://www.jfcr.or.jp/tci/exppathol/resarch_index.html