自己制御の形成プロセスにおける感情の役割の解明とその臨床的応用
Publicly Offered Research
Project Area | Adolescent mind and self-regulation |
Project/Area Number |
26118708
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
高橋 史 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80608026)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
Fiscal Year 2015: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2014: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
|
Keywords | 問題解決スキル訓練 / 小中学生 / 怒り感情 / リラクセーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、問題解決スキル訓練に含まれる介入要素の中から怒り感情の緩和につながるものを同定することを目的とした。
甲信越地方の公立小学校に在籍する小学6年生3学級101名を対象として、1回45分の問題解決スキル訓練のセッションを計2回実施した。対象者は、クラスごとに以下の3つの介入条件に振り分けられた。すなわち、①「即時予期群」:対人葛藤場面の視聴後、すぐに問題解決スキルの個別ワークに移る、②「討論媒介群」:対人葛藤場面の視聴後、3~5名でのグループディスカッションを行ってから、問題解決スキルの個別ワークに移る、③「リラクセーション媒介群」:対人葛藤場面の視聴後、漸進的筋弛緩法によるリラクセーションを行ってから、問題解決スキルの個別ワークに移る、であった。各群における介入は、Takahashi et al.(under reviewing)が日本人向けに開発した全8回のプログラムを参考に実施した。怒り感情については、セッション中の状態怒りの変化と、全2回の介入の前後における特性怒りの変化の両者が評価された。
介入の結果、討論媒介群とリラクセーション媒介群においてセッション中の状態怒りが有意に緩和され、即時予期群の状態怒りおよび各群の特性怒りに変化は認められなかった。この結果から、思春期の感情の自己制御において、リラクセーションによる身体的沈静化だけでなく、他者との対話が有効である可能性が示唆された。環境との相互作用と自己制御との関連性を、毎日通う学校という生態学的妥当性の高い場において明らかにした点に、本研究の特色があるといえる。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)