Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
前年度開発した疎性モデリングを融合したデータ同化の手法について、実問題に適用し、その性能について検証した。東京大学地震研究所では、都市部における地震に伴う建造物の振動評価に資する数値シミュレーションを実施しているが、各建造物直下から入力する地震動波形を、約300点の地震計からなる首都圏直下地震観測網MeSO-netの観測データから精度良く与える必要がある。これまで我々は、震源入力に対する地震動応答に関するグリーン関数をテイラー展開し、その微分係数を評価する手法を提案してきた。この手法を東日本大震災発生時のMeSO-netデータに適用したところ、約7秒よりも長周期の地震動については、極めて高精度な時空間分布が得られることが示された。しかしながら、地震計の空間分布は非一様性が大きく、疎な領域においては地震動の推定誤差が大きくなる。しかも、実際の建造物の振動評価のためには、地震動を0.1秒程度の短周期帯にまで求めることが要求されるが、従来の手法の単純な延長でこれを達成するのはかなり難しい。この地震動の時空間分布の推定問題に、前年度開発したデータ同化のアルゴリズムを応用し、その性能を検証した。数値シミュレーションモデルとしては、所与の震源と地下の水平成層構造から任意の地点における地震動を算出するコードを用いた。最終的に、各建造物の場所における地震動の高密度な時空間分布の推定を得られることが期待されることを示した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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月刊地球
Volume: 37 Pages: 376-383
Frontiers in Physiology
Volume: -- Pages: 1-9
10.3389/fphys.2015.00060
The Proceedings of 17th International Conference on Information Fusion
Volume: -- Pages: 1-6
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/people/nagaoh/