Compiling the Research Achievements
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
新学術領域研究「冥王代生命学の創成」は、地球惑星科学、特に地質学と分子生物学の双方向のアプローチを中心に、生命がいつ、どこで、どのように誕生したかを明らかにすることを目的とする新しい学問領域を創成することを目標とした。本領域研究により、既存の知見を根底から変える数々の新しいモデルが提案され、冥王代生命学という新たな学問分野が実質的に確立された。本研究では、本領域で得られた知見を総括し、研究成果をとりまとめた専門書「冥王代生命学」を制作し、この新たな学問分野ならびに最新の成果を研究者のみならず広く一般に広める事を目的とする。
新学術領域研究「冥王代生命学の創成」において、全体の研究を実質的にリードしてきた4名の研究者により専門書「冥王代背生命学」を執筆してきた。COVID-19の影響により編集作業が著しく停滞し、最終版の完成が大幅に遅れていたが、全員での編集会議を実施せず、1対1の編集会議を頻繁に実施することで、2021年度には全ての原稿が完成し、2022年7月に販売開始できる見込みとなった。最終版の書籍「冥王代生命学」は以下の構成となっている。まえがき(2)、1章:生命の起源に関する研究史(26)、2章:生命の起源研究のための生物学概論(43)、3章:太陽系惑星形成論(33)、4章:地球の誕生(30)、5章:冥王代地球表層環境(68)、6章:生命誕生場の条件(41)、7章:自然原子炉間欠泉モデルが提案する物質循環とそこで形成される生命誕生場(26)、8章:前駆的化学進化からセルダイナミクスへ;コモノートの誕生まで(61)、9章:コモノートの誕生と進化(64)、10章:人工生命合成の最前線(27)、11章:科学哲学と理論(45)、12章:宇宙からゲノムまで(25)、あとがき(2)、参考文献(19)、括弧内はページ数。本書の全ページ数は512ページとなっている。これに加え、同じく新学術領域「冥王代生命学の創成」の成果である、動画「全地球史アトラス」からのカラーの口絵を豊富に導入し、初学者入門のハードルを下げるよう編集した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。