2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
Project Area (Abbreviation) | メゾヒエラルキー |
Project/Area Number |
23A203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
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Area Organizer |
矢貝 史樹 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (80344969)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Summary of the Research Project |
ナノとマクロを繋ぐメゾスコピック領域は、生体分子組織においては当然のように構造制御され、そして機能が導き出されているが、機能材料分野においては未開拓研究領域である。メゾスコピック領域で躍動する革新的物質を開拓できれば、機能材料分野に大きな変革をもたらすことができる。そのためには、精緻なナノ構造構築技術のみならず、それらを階層的に組み上げ、機能を引き出すための学理の構築が重要である。そこで本学術変革領域では、材料創成技術/設計理論、構造可視化技術、強結合によるナノ構造間のエネルギー伝達技術、そしてマクロへの道筋となるメカノケミストリー等を主戦場とする研究者が協働できる場を提供する。これにより、ナノからマクロを繋ぐ学際領域「メゾヒエラルキーの物質科学」を確立し、材料創成における学術変革を起こす。
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Outline of Opinions Expressed in the Review Results |
本研究領域は、メゾヒエラルキー物質を対象としてナノ構造構築技術を階層的に積み上げ、機能を引き出すための学理を構築する研究である。計画研究は、合成系三課題、測定系三課題、理論系一課題を組み合わせて、メゾスコピック構造の作製、精密観察、機能評価、理論を進める研究計画で、連携研究による分野融合はもちろん、国際活動、若手人材育成、広報を通じた社会連携についても研究領域形成の観点が整理して示されている。メゾスケールという大きさのスケールの優位性について、化学を中心とするばかりでなく、物理や工学の視点からも明確にするなど、より幅の広い研究領域の形成を目指すことを期待する。また、実験と理論の融合による成果が個別の計画研究の成果にとどまることなく、研究領域全体の総力を挙げて新たな学理の構築につながる普遍化を進めて欲しい。
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