2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
Project Area (Abbreviation) | メタアグリゲート |
Project/Area Number |
23B304
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Research Category |
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
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Area Organizer |
村上 一馬 京都大学, 農学研究科, 准教授 (80571281)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Summary of the Research Project |
生体分子の凝集は,試験管内では単量体構造に基づいた鋳型依存的なメカニズムで説明される.しかし,生体環境では試験管内と異なり,共局在する他の生体分子と共凝集することが多い.現在,神経変性疾患においてアミロイドの凝集体を標的とした創薬戦略が難航している一因として,これらの不一致が挙げられる.本領域メンバーは,毒性本体として不均一な凝集体のオリゴマーが準安定(メタステーブル)であることから,他の生体分子と共凝集することで超分子挙動を示すことを,これまでに明らかにした.本領域では,これらの超分子を「メタアグリゲート」と新たに定義し,異種アミロイド,核酸,タンパク質とのそれぞれの相互作用を俯瞰視野(メタ視点)で解析することで,形成機構および病態機序に関する4課題に取り組む.特に,1分子レベルで構造と動態を同時に解析できる高速原子間力顕微鏡の技術革新を介して,世界初の神経変性疾患の根本治療を目指す.
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Outline of Opinions Expressed in the Review Results |
本研究領域は、未解明な点の多い生体内でのヘテロな準安定な不均一凝集体メタアグリゲートに注目して、それらの構造や形成動態の解析から老化や神経変性疾患等の疾病について、多角的な最先端解析技術を用いて解明を目指す研究領域であり、学術的意義は高く評価できる。本邦の誇るべき高速AFM技術や、ケミカルバイオロジー、薬理、神経内科を専門とする研究者で構成されているため、領域内の有機的連携が期待でき、海外研究者をアドバイザーに加え国際的な視点で助言を得られるように計画されている。また、様々な疾患の原因としてタンパク質凝集体が指摘されており、生命現象の根幹にも関わる事象であることから、波及効果は極めて大きい。
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