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2024 Fiscal Year Comments on the Screening Results

ナラティブ意識学の創成

Research Areas

Project Area (Abbreviation)ナラティブ意識学
Project/Area Number 24B101
Research Category

Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)

Area Organizer 西田 知史  国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 主任研究員 (90751933)
Project Period (FY) 2024-04-01 – 2027-03-31
Summary of the Research Project

本領域は、意識経験についてのナラティブ(言語報告)を被験者から取得し、非言語的報告を用いた従来研究では探究が困難だった意識経験の諸特性を顕在化することで、そのような諸特性を生み出す認知メカニズムの科学探究における方法論的基礎を構築する。そのために、学際的チーム構成によって、(1)専門知識を持たない一般被験者から豊かで信頼できる意識経験のナラティブを取得する実験手法、(2)質的なナラティブデータの意味内容を定量的に分析する手法、(3)定量化したナラティブと計測した脳応答の対応を分析する手法を開発する。本領域の成果は、新たな意識の融合研究領域「ナラティブ意識学」を創成し、意識研究に変革をもたらす。

Outline of Opinions Expressed in the Review Results

本研究領域は、主に哲学領域で考察されてきた「意識」に対し、一人称的研究に基づく豊かな言語データである「ナラティブ」を核とし、その高品質な取得と自然言語処理技術を駆使して分野融合的にアプローチする挑戦的な試みである。さらに脳活動で「ナラティブ」を可視化することで、意識研究を人文科学から自然科学へ展開させる学術変革が期待できる。従来の意識研究の限界を的確に指摘し、その限界をナラティブに着目することで打破するという明確なねらいを持つ研究領域となっている。一般被験者から信頼できるナラティブが取得できるようになり、ナラティブの意味内容が定量化されることは学術的なインパクトが非常に大きく、その方法論には、意識研究にとどまらない波及効果が期待できる。現象学・自然言語処理・脳科学という3つのチーム構成は、計画を推進する上で合理的であり、若手を中心としたバランスが取れたものとなっている。また、すでに進んでいる学術変革領域研究(A)「クオリア構造学」と連携して意識にアプローチする点も長所といえるだろう。

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Published: 2025-07-03  

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