2016 Fiscal Year Research-status Report
高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出
International Activities Supporting Group
Project Area | Precise Formation of a Catalyst Having a Specified Field for Use in Extremely Difficult Substrate Conversion Reactions |
Project/Area Number |
15K21707
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真島 和志 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (70159143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 京子 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (60222197)
岩澤 伸治 東京工業大学, 理学院, 教授 (40168563)
林 高史 大阪大学, 工学研究科, 教授 (20222226)
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Project Period (FY) |
2015-11-06 – 2020-03-31
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Keywords | 精密制御反応場 / 高難度物質変換 / 触媒反応 / 国際シンポジウム / 海外講演支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域における国際活動支援版の役割は、我が国が有機合成化学分野を先導するために緊急の課題である「精密制御した反応場構築による新しい学術研究への展開」を促進するために、国内の共同研究だけでなく国外のトップの研究者らとの交流および共同研究を強力に推進することで、本学術領域研究の目的である学際的融合を誘起し「精密制御反応場」の創出に大きく寄与することである。本年度、国際活動支援班では国際シンポジウムの開催および共催、後援を行った。具体的には7月9日にナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター(グランフロント大阪)において第1回精密制御反応場国際シンポジウムを開催し、海外から招へいした著名な研究者らとの精密制御反応場構築のための新しい配位子や、これを活用した新しい分子変換手法、反応機構について活発な質疑討論が行われた。また、7月10-15日に開催された「ISHCXX (The International Symposium on Homogeneous Catalysis, XX)」を協賛し、10月25-27日に開催された「International Symposium on C-O Activation (ISCO-2016)」を後援した。その他の活動として研究者の海外講演支援も行っており、今年度はA01班の河内卓彌専任講師の2017年1月5-15日にかけてのアメリカ講演を支援した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既に海外の研究室との共同研究や意見交換などの交流をスタートしている班員が多く、また、海外研究者との共著論文の発表も行われている。また、国際シンポジウムを開催することで、国内の班員や若手研究者と国外研究者の交流の場を設けている。さらに、国内の班員や若手研究者の海外派遣および国外の研究者の招聘における実績も積み重ねている。以上のことから達成度としては概ね順調であると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度は、国際共同研究を加速する目的で、平成27年度から招聘しているカナダからの博士研究員の雇用に加え、日本側から博士研究員を海外に派遣する。現時点では、本研究課題の研究分担者である林(阪大院工)の研究室に所属する博士研究員を、これまで共同研究を実施している生物工学が専門のドイツの研究室に派遣し(2年間)、タンパク質改変による生体触媒の開発を促進したい。また、連携研究者を含め本領域研究の活動を支援するコアメンバーであるInternational Advisory Board (IAB)を中心とした海外の研究グループとの行き来を積極的に行い、海外の第1線級の研究者との交流、「精密制御反応場」の概念と重要性の共有意識の確立、そして共同研究につながる積極的な取り組みを実践する。
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Causes of Carryover |
博士研究員の雇用時期に若干の遅れが生じたことから、今年度使用する予定であった経費の一部を繰り越すこととなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
遅れていた博士研究員の雇用をすでに開始するとともに、別の博士研究員を2017年秋から雇用する予定となっている。また、すでに日本側研究者の派遣を計画しており、国際共同研究をさらに推進する。
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Research Products
(4 results)