2016 Fiscal Year Research-status Report
生命分子システムにおける動的秩序形成と高次機能発現の研究推進のための国際活動支援
International Activities Supporting Group
Project Area | Dynamical ordering of biomolecular systems for creation of integrated functions |
Project/Area Number |
15K21708
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Research Institution | Okazaki Research Facilities, National Institutes of Natural Sciences |
Principal Investigator |
加藤 晃一 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (20211849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 啓文 京都大学, 工学研究科, 教授 (70290905)
平岡 秀一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10322538)
上久保 裕生 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 准教授 (20311128)
寺嶋 正秀 京都大学, 理学研究科, 教授 (00188674)
芳坂 貴弘 北陸先端科学技術大学院大学, マテリアルサイエンス系生命機能工学領域, 教授 (30263619)
佐藤 宗太 東北大学, 原子分子材料科学高等研究機構, 准教授 (40401129)
岡本 祐幸 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (70185487)
稲垣 直之 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (20223216)
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Project Period (FY) |
2015-11-06 – 2018-03-31
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Keywords | 生命分子 / 超分子 / 動的秩序 / 高次機能 / 離合集散 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域は領域発足当初より、異分野間の垣根を超えた共同研究を推進するとともに、関連シンボジウムの開催等を通した国内外への情報発信を広く実施してきた。こうした活動の結果、領域内共同研究は100件を超えて年々増加してきている。本年度は、更なる海外の卓越した研究者との活発な意見交換を通じて、本領域の活動を国際的に進展させてきている。また、国際的に活躍できる若手人材の育成のために長期間に渡って若手研究者を海外に派遣し、国際的な共同研究の推進に一層努めた。 1. 若手研究者の海外派遣 本領域研究に関わる最新技術の習得、及び普及を行うために、若手研究者の海外派遣を行った。平成28年度は、計画研究班、加藤グループに所属する福田真吾研究員を海外のグループに1年間派遣し、共同研究と技術取得を推進した。 2.国際共同研究の推進 共同研究のための消耗品等の購入や、大型研究施設の利用、打ち合わせのための旅費など、国際共同研究にかかる経費の一部を国際活動支援班の経費から援助することで効果的に研究を推進し、国際的ネットワークの発展に務めた。さらに、領域内外の連携を牽引し、国際共同研究を加速するための具体的な施策として、共同研究促進のための国際ワークショップを開催し、本領域の研究を海外にも波及させた。異分野融合の促進と、海外の研究者を交えた研究者間の強固な協力体制を築くため、自由討議の時間を十分に確保し、グループ討論を行う機会を積極的に設けることで、分野を異にする研究者が相互に理解を深めるための場を提供した。平成28年度は特に関連分野の国際学会にてワークショップを開催し、本領域の認知と啓蒙に努めた。また、平成29年度に行う、若手による異分野融合型の共同研究の企画のためのワーキンググループの立ち上げを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
1. 若手研究者の海外派遣 予定通り、海外の先端的研究グループへ1年に渡って若手研究者を派遣し、共同研究を実施することができ、期待以上の成果が得られた。国際活動の成果はニュースレターで発信された。 2. 国際共同研究の推進 主に研究打ち合わせのための旅費など、国際共同研究にかかる経費の一部を国際支援班の経費から援助することで、効果的に研究を推進し、国際的ネットワークの発展に務めた。さらに、国際共同研究を加速するための具体的な施策として、共同研究促進のための国際ワークショップを開催し、本領域の研究を海外にも波及させた。異分野融合の促進と、海外の研究者を交えた研究者間の強固な協力体制を築くため、自由討議の時間を十分に確保し、グループ討論を行う機会を積極的に設けることで、分野を異にする研究者が相互に理解を深めるための場を提供した。平成28年度は特に関連分野の国際学会にてワークショップを開催し、本領域の認知と啓蒙に努め、平成29年度に行う、若手による異分野融合型の共同研究の企画のためのワーキンググループの立ち上げを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 若手研究者の海外派遣と海外若手研究者の招聘 平成29年度も引き続き、領域内外から若手研究者を募り、博士研究員または特任助教を対象として、海外の先端的研究グループへ1年間の派遣を行い、共同研究を実施する。さらに領域内の若手が、自身の所属研究室とは異なる海外の研究室に滞在し、研究や議論に参加し、技術取得する機会が得られるよう支援する。また、海外の若手研究者の異分野交流を推進するため、英語での講習会を実施する。学際的な生命分子科学研究に対応できる研究者の育成を目的として、国内外の大学院生や若手研究者を対象に多彩な広義や参加者相互の交流会を企画する。これを通じて、海外の若手にも本領域の目指す新しい研究領域の開拓の取り組みを伝える。こうした活動により領域の啓蒙に務めるとともに、外国人若手研究者の受け入れによる共同研究の展開についても検討する。 2. 国際ネットワーク拠点形成のための連携プログラム 平成28年度に引き続き、海外の研究グループと連携し、分野関連型に基づく国際ネットワークの拠点形成を行う。特に欧米の共同研究者と協力し、海外でのワークショップ開催による領域の啓発活動を行う。共同研究の実施や成果発表だけでなく、グループ討論を行う機会を積極的に設けて、本領域の認知と啓蒙を推進する。平成29年度は特に、若手研究者自身が企画運営を主体的に行うことで、参加者同士の相互理解を深めるように務める。また、若手による異分野融合型の共同研究の企画を推奨する試みも行う。 3. 国民への成果発信 本領域の国際活動洗成果は、ホームページやニュースレターでの発信、マスメディアへの掲載等を通して、広く共有する。
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Causes of Carryover |
国際共同研究の推進のために購入予定の消耗品の納期が年度末に間に合わず、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度該当の消耗品を購入する予定である。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] New insight into the dynamical system of αB-crystallin oligomers2016
Author(s)
R.Inoue, T.Takata, N.Fujii, K.Ishii, S.Uchiyama, N.Sato, Y.Oba, K.Wood, K.Kato, N.Fujii, and M.Sugiyama
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Journal Title
Sci. Rep.
Volume: 6
Pages: 29208
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Comparison of analytical methods for profiling N- and O-linked glycans from cultured cell lines: HUPO Human Disease Glycomics/Proteome Initiative multi-institutional study2016
Author(s)
H.Ito, H.Kaji, A.Togayachi, P.Azadi, M.Ishihara, R.Geyer, C.Galuska, H.Geyer, K.Kakehi, M.Kinoshita, N.G.Karlsson, C.Jin, K.Kato, H.Yagi, S.Kondo, N.Kawasaki, N.Hashii, D.Kolarich, K.Stavenhagen, N.H.Packer, M.Nakano, N.Taniguchi, A.Kurimoto, Y.Wada, M.Tajiri, P.Yang, W.Cao, H.Li, P.M.Rudd, and H.Narimatsu
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Journal Title
Glycoconjugate J.
Volume: 33
Pages: 405-415
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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