2022 Fiscal Year Annual Research Report
Middle molecular strategy: Creation of higher bio-functional molecules by integrated synthesis
International Activities Supporting Group
Project Area | Middle molecular strategy: Creation of higher bio-functional molecules by integrated synthesis. |
Project/Area Number |
15K21713
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
深瀬 浩一 大阪大学, 大学院理学研究科, 教授 (80192722)
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Project Period (FY) |
2015-11-06 – 2023-03-31
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Keywords | 中分子 / 反応集積 / 生体機能制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、低分子でも高分子でもない中分子領域の化合物(分子量500-3000程度)が、高い分子認識能と特異性を有し、特定の生体分子や細胞に選択的に作用して、その応答を精密に制御できることから、高次生物機能分子として世界的に注目を集めている。しかし、生物活性天然物などの中分子の多くは構造が複雑であるため、一般に合成に多大な労力と時間が必要であり、機能分子としての実用化が困難である。そこで本申請では、合成プロセスの飛躍的な効率化により、中分子を実用的な生物機能分子として創製ことを目指している。そのためには国際的な視点に立って研究を進めるとともに国際共同研究を強く推進する必要がある。一方で、昨年度までにコロナ禍が原因で、対面での交流が滞っていた。本年度は、コロナ禍も収まりつつあるということで、直接、スイス(ETH Zurich)、ドイツ(ハンブルグ大)を訪問し、共同研究ネットワークを広げた。これにより、新学術領域の次の展望を開くことができ、極めて有意義な予算の繰り越しであった。本研究課題により、本領域における国際化を図ることで、該当分野の日本のプレゼンスを示すとともに、共同研究が質、量ともに大きく向上した。
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