2016 Fiscal Year Research-status Report
新光合成:光エネルギー変換システムの再最適化
International Activities Supporting Group
Project Area | New Photosynthesis : Reoptimization of the solar energy conversion system |
Project/Area Number |
16K21737
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
皆川 純 基礎生物学研究所, 環境光生物学研究部門, 教授 (80280725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 裕一郎 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 教授 (50183447)
鹿内 利治 京都大学, 理学研究科, 教授 (70273852)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | 光合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
若手中堅研究者の海外派遣事業に関しては、1名の若手研究者をドイツに派遣した。また、2名の若手研究者をアメリカ合衆国とドイツに派遣する準備を進めた。 優れた実績をもつ海外の研究室主催者もしくはそのグループで活発な研究を進めている若手研究者の我が国への招聘事業に関しては、1名の若手研究者を共同研究実施のために国内に招聘する準備を進めた。 国際研究集会の開催に関しては、平成27年12月に京都にて勉強会を開催した。さらに平成28年3月に鹿児島で行われた日本植物生理学会に際し、海外第一線の研究者を招いた国際シンポジウムを開催し、またその後、国際ワークショップを開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際共同研究の推進のために若手・中堅研究者の海外派遣と海外の優れた研究者の招聘への助成を行うことを、2016年9月22日にで開催された本領域の公募班の公募説明会において紹介した。その結果、各計画班の若手研究者から海外派遣の申請が3件と海外の研究者の招聘の申請が1件あり、総括班で議論した結果、すべての申請が認められた。本年度に派遣を終了したのはドイツのUniversity of BielefeldのKarl-Josef Dietz教授の研究室への1件のみで、残りの2件の派遣と1件の招聘は2017年度の前半に予定している。ドイツへの派遣ではチオレドキシンが抗酸化システムに与える影響を分析する測定技術の習得が行われ、今後の研究の進展に大いに役立つと期待されている。
2016年12月10日京都メルパルクにおいて、国際ワークショップの準備として勉強会を開いた。主にシトクロムb6f複合体のpH感受性について理解を共有した。2017年3月16日日本植物生理学会の年会において、David Kramer博士、Giovanni Finazzi博士、Ildiko Szabo博士を招聘し、国際シンポジウム「A new horizon in photosynthesis research: Regulation via Proton Motive Force」を開催した。引き続いて、指宿に移動し、第1回の国際ワークショップを開催し、研究手法について有益な情報交換を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は派遣と招聘への助成の案内を年度の途中から行ったため、本年度中の派遣と招聘は準備期間が十分でなく、実績を多く残せなかった。しかし、計画班の若手研究者からの申請は2件残っており、さらに本年度からは公募班が参加するため、申請が大幅に増えると期待される。さらに5月に開催される領域会議で本領域研究における国際共同研究の推進の重要性と海外派遣と招聘の募集を案内し、派遣を終了した研究者の成果報告を紹介する。 公募班が加わったので、国際ワークショップのアイデアを募り、国際共同研究を推進する。2018年に開催予定の国際シンポジウム(岡山大学と共同開催)の準備を開始する。
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Causes of Carryover |
海外派遣や外国人研究者の招聘には交渉にある程度時間がかかること、および派遣・招聘の時期も適切に設定しなければならないため、本年度中に多くの実績を残すことができなかったため、次年度使用額が生じた。しかし、これは初年度の特殊要因により生じたことで、次年度からは使用額が大きく増加すに関しては植物生理学会の中で行ったため、会場費などが不要であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
すでに次年度の前半に2名の海外派遣と1名の共同研究の実施のための招聘が決定されており、公募班として19研究グループが参加するため、海外派遣の申請が大きく増加することが期待される。したがって、次年度は10ー15名の海外派遣を予定する。また、共同研究やワークショップの実施のために10名程度の海外からの研究者を招聘する。さらに、国際ワークショップを積極的に開催するとともに、応募状況をみて派遣制度との予算の配分バランスを最適化する。
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