2017 Fiscal Year Annual Research Report
Integrative understanding of biological phenomena with temperature as a key theme
Project Area | Integrative understanding of biological phenomena with temperature as a key theme |
Project/Area Number |
15H05927
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Research Institution | Okazaki Research Facilities, National Institutes of Natural Sciences |
Principal Investigator |
富永 真琴 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (90260041)
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Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 生理学 / 神経科学 / 温度生物学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、平成29年9月に京都で公開国際シンポジウムを開催し、国内外の温度生物学研究者9名の講演を行い議論した。2、引き続き第4回領域会議を行い、評価委員の参加も得て総括班会議を開催した。領域の推進方向、平成29、30年度の方針について議論し、具体的な活動計画を策定するとともに、第4回領域会議で個々の班員が研究内容を発表して意見交換を行った。3、平成30年2月に東京で第5回領域会議を開催し、総括班会議を行った。領域の推進方向、平成30年度の方針について議論し、具体的な活動計画を策定するとともに、第5回領域会議で個々の班員が研究内容を発表し意見交換を行った。4、引き続き同じ会場で公開シンポジウムを開催した。5、平成30年1月に名古屋で第3回若手の会を開催した。6、領域ホームページで新学術領域研究発足の意義の周知を行うとともに、班員の研究成果を紹介した。7、温度生物学ハンドブックを発刊した。8、Internetで温度生物学について自由に議論する「スラック」を立ち上げた。9、関連学会において「温度生物学」をテーマとした4件の共催シンポジウムを企画した。1)「The Intersection between Temperature and Life」(平成29年9月第55回日本生物物理学会年会)、2)「温度情報と時刻情報のモレキュラーインターフェイス」(平成29年10月第24回日本時間生物学会学術大会)、3)「温度脳神経科学」(平成29年12月次世代脳合同シンポジウム)、4)「温度感覚の新たな情報処理メカニズム:知覚、情報、そして行動」(平成30年3月第95回日本生理学会大会)。また平成29年12月に第2回Biothermology Workshopを共催した。10、ニュースレター第3号、第4号を発行した。11、一般市民向けのアウトリーチ活動、高校理科授業での温度生物学の紹介等を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年4月に公募班員が加わり領域としての規模が大きくなったが、総括班活動は順調に推進できた。新学術領域研究「温度生物学」3年目で、計画研究・公募研究の研究内容に関して互いの理解を深め、公募研究・計画研究間での大きな連携推進につなげることができた。論文のプレスリリース、ホームページでの活動発信、ニュースレターの作成・送付、種々のアウトリーチ活動等による情報発信によって、「温度生物学」の重要性と意義の理解を促すことができた。英国の科学情報誌「IMPACT」(平成29年5月発刊)で新学術領域研究「温度生物学」の研究内容が紹介された。平成29年の6月に中間評価報告書を作成し、10月にヒアリングに出席した。報告書内容およびヒアリングで新学術領域研究「温度生物学」が順調に運営されていると理解され、評価「A」を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
1、平成30年6月に第6回領域会議を開催し、個々の研究代表者の研究成果の発表・議論を進めて、「温度生物学」を推進する。特に、平成30年度に加わった新たな公募班員の温度生物学研究の相互理解を深めたい。2、平成30年3月に神戸で開催されるアジア・オセアニア生理学連合 第9回大会(第96回日本生理学会大会と合同開催)で、丸1日のwhole day-symposium「Thermal Biology: A new world of life science」を企画している 。同じ日に温度感受性TRPチャネルTRPV1の発見者Dr. David Julius Plenary Lecture6名の海外研究者の講演があり、同じ日の同じ会場でのランチョンセミナーでは温度感受性TRPチャネルの原子レベルの構造を低温電子顕微鏡で明らかにしたDr. Yifan Chengの講演がある。「温度生物学」を世界に発信する大きな機会となる。3、 第4回若手の会を開催して次世代研究者の育成を図る。4、リソース・実験技術の相互利用を支援することにより、共同研究を促進する。5、領域ホームページの管理・更新、ウェブ版および印刷物のニュースレターの発行を行い、計画班・公募班の密な連携を支援するとともに、研究成果発信を積極的に行う。6、領域全体で共有できる遺伝子・抗体・遺伝子改変動物、研究機器等の研究リソースの情報管理・普及を行う。特に、細胞内および臓器内の局所温度計測・制御技術の開発・普及により、領域内の共同研究を支援する。
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Research Products
(2 results)