2016 Fiscal Year Annual Research Report
植物の成長可塑性を支える環境認識と記憶の自律分散型統御システム
Project Area | Integrative system of autonomous environmental signal recognition and memorization for plant plasticity |
Project/Area Number |
15H05955
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木下 俊則 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 教授 (50271101)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松林 嘉克 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (00313974)
福田 裕穂 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10165293)
角谷 徹仁 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (20332174)
白須 賢 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, グループディレクター (20425630)
植田 美那子 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 特任講師 (20598726)
篠崎 和子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30221295)
杉本 慶子 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, チームリーダー (30455349)
松永 幸大 東京理科大学, 理工学部応用生物科学科, 教授 (40323448)
多田 安臣 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (40552740)
鈴木 孝征 中部大学, 応用生物学部, 講師 (50535797)
望田 啓子 (桑田啓子) 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 特任助教 (70624352)
|
Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
|
Keywords | 植物 / 環境応答 / 次世代シークエンサー / 質量分析 / イメージング / in vitroタンパク質合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)連携研究の推進:班員間の連携と共同研究の推進を図るため、領域会議や若手の会に加え、計画代表間でインターネット会議による月1回以上の綿密な情報交換や年1回以上のジョイントラボミーティングを行う。領域ホームページには各計画班の持つ研究技術を掲載し、領域内での効率的な研究推進、計画研究間の共同研究の促進を図った。今年度から加わった公募研究に対して、領域代表と計画班代表によるサイトビジットを行い、連携研究のマッチングを促進する。 (2)研究支援センターの運営:最先端での研究推進には、高度な技術もった専門者による研究機器・研究技術の利用が必須である。本領域では、総括班に研究支援センター(次世代シークエンス部門、質量分析部門、イメージング部門、in vitroタンパク質合成部門)を設置し、その活動を通じて、領域全体の研究を加速させた。 (3)国際連携拠点の設置・若手研究者育成:国際的な研究ネットワーク体制構築を積極的に進めるため、英国John Innes Centre・The Sainsbury Laboratory、米国Stanford Universityに海外共同研究拠点を設け、総括班に配置する国際企画、国際連携コーディネーターを中心として、合同戦略会議の開催や国際共同研究・情報交換、国際シンポジウムを積極的に推進した。また、第2回若手の会を開催し(平成28年10月12日-14日、KKRホテル熱海)、研究発表のみならず、先輩研究者による海外留学体験講演などの企画も行い、本領域に参加する若手研究者の育成に務めた。 (4)社会・国民への情報発信:研究成果はプレスリリース、領域ホームページや領域の広報活動などを通じ国民に紹介した。また、一般者や中高生向けのアウトリーチを積極的に行い、本領域研究の意義や成果を分かりやすく伝えた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本新学術領域の大きな目標である領域内連携を促進するため、コアメンバーによる公募班へのサイトビジットが功を奏し、80件以上の連携研究が進行し、一部については国際誌での発表が行われた。また、総括班内に設置した研究支援センターの領域メンバーによる活用も積極的に行われ、これも一部については国際誌での発表が行われる段階に達している。 領域の研究内容の公表もHPやプレスリリースを通じて盛んに行われた。加えて、世界的な国際科学会議であるCold Spring Harbor Asia conferenceを、本領域メンバーが主体となって、日本で初めて日本国内での開催を誘致に成功した(平成28年11月29日―12月2日、淡路夢舞台国際会議場)。世界中から200名以上の植物科学者の参加者のもと最先端の研究成果を議論し、参加者から多くの賞賛を得た。また、研究成果を広く国民に伝えるアウトリーチ活動も積極的に展開し、平成28年度には34件のアウトリーチ活動が行われた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も本領域総括班活動の大きな柱となっている班員間の連携と共同研究の推進を図るため「連携研究の推進」、高度な技術もった専門者による研究機器・研究技術サポートによる研究推進を図る「研究支援センターの運営」、国際的な研究ネットワーク体制構築、若手研究者育成を積極的に進めるための「国際連携拠点の活用・若手研究者育成」、本領域研究の意義や成果を分かりやすく伝える「社会・国民への情報発信」を積極的に進めていく。
|
Research Products
(13 results)
-
-
-
[Journal Article] Loss of function at RAE2, a novel EPFL, is required for awnlessness in cultivated Asian rice.2016
Author(s)
Bessho-Uehara K, Wang DR, Furuta T, Minami A, Nagai K, Gamuyao R, Asano A, Angeles-Shim RB, Shimizu Y, Ayano M, Komeda N, Doi K, Miura K, Toda Y, Kinoshita T, Okuda S, Higashiyama T, Nomoto M, Tada Y, Shinohara H, Matsubayashi Y, Greenberg A, Wu J, Yasui H, Yoshimura A, Mori H, McCouch SR, Ashikari M.
-
Journal Title
Proc. Natl. Acad. Sci. USA
Volume: 113
Pages: 8969-8974
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
-
-
-
-
[Journal Article] Cytoskeleton dynamics control the first asymmetric cell division in Arabidopsis zygote.2016
Author(s)
Kimata, Y., Higaki, T., Kawashima, T., Kurihara, D., Sato, Y., Yamada, T., Hasezawa, S., Berger, F., Higashiyama, T., Ueda, M
-
Journal Title
Proc. Natl. Acad. Sci. USA
Volume: 113
Pages: 14157-14162
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
-
-
-
-
-
-