2016 Fiscal Year Annual Research Report
配位アシンメトリー:非対称配位圏設計と異方集積化が拓く新物質科学
Project Area | Coordination Asymmetry: Design of Asymmetric Coordination Sphere and Anisotropic Assembly for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
16H06508
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塩谷 光彦 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60187333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺西 利治 京都大学, 化学研究所, 教授 (50262598)
植村 卓史 京都大学, 工学研究科, 准教授 (50346079)
君塚 信夫 九州大学, 工学研究院, 教授 (90186304)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | 配位アシンメトリー / 金属錯体 / 分子集積化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域は、金属中心の非対称配位圏の精密設計と合成・異方集積化技術を開拓し、分子レベルの非対称金属からマルチスケール異方集積化のための基盤的学理「配位アシンメトリー」を構築し、さらに新学理に基づいて物質・エネルギーの構築・変換技術を開拓することを目的とした。本総括班は、領域代表者(A01班長)の塩谷が研究代表者を務めている。総括班の活動を円滑にするために、東京大学と京都大学に事務局を置き、事務員を各1名雇用した(それぞれ科研費の管理と事務、ウェブサイトの管理と業績収集を担当)。News Letters発行は2名の計画班員が担当している。 研究成果としては、Nature Communications(A01班 塩谷G)を始めとする79報の国際学術論文が発表され、新聞等を介して多くの論文が国内外でで注目を浴びている。 平成28年度は、1) 領域全体の方向性と企画(総括班会議1回、班長会議4回、計画班会議1回、メール会議・配信)、2) 国際ネットワークに基づく異分野間共同研究の効果的推進(「(国際)融合バーチャルラボ」の構築のための共同研究会議13回、若手研究者派遣1回、共同研究者招聘5回等)、3) 計画班員の研究進捗状況の把握と公開(事務局を軸とするウェブサイトの構築とそれを利用した業績整理と情報共有・発信、News Lettersの発行と公開、共同研究の推進)、4) 第1回公開シンポジウムの開催、日本化学会年会の特別企画等を積極的に行った。また、若手研究者の視野と専門性を広げ、国際ネットワークを構築するため、配位アシンメトリーに関する理論計算・合成・物性測定の原理と実験技術を学ぶ「(国際)融合基礎・実習コース」を開催した(国際コースを6回、国内コースを3回)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本総括班は、領域代表者(A01班長)の塩谷が研究代表者を務め、A02-A04班長が研究分担者、他の計画班員および評価委員5名が連携研究者、評価委員3名が研究協力者を務めている。総括班の活動を円滑にするために、東京大学と京都大学に事務局を置き、事務員を各1名雇用した。News Letters発行は2名の計画班員が担当している。 研究成果としては、計画班員15名から、Nature Communications(A01 塩谷)を始めとする79報の国際学術論文が発表され、新聞やインターネットを介して多くの論文が国内外で注目を浴びている。これらの研究成果はすべてウェブサイトで公開中である。 平成28年度は、1) 領域全体の方向性と企画(総括班会議1回、班長会議4回、計画班会議1回、メール会議・配信)、2) 国際ネットワークに基づく異分野間共同研究の効果的推進(「(国際)融合バーチャルラボ」の構築のための共同研究会議13回、若手研究者派遣1回、共同研究者招聘5回等:ドイツ、フランス、カナダ、中国、英国、米国の研究者が参加)、3) 計画班員の研究進捗状況の把握と公開(ウェブサイトを利用した業績整理と情報共有・発信、News Letters(No.1-4)の発行と公開、共同研究の推進)、4) 第1回公開シンポジウムの開催(本領域の趣旨の説明等)、日本化学会年会の特別企画等、を行った。また、若手研究者の視野と専門性を広げ、国際ネットワークを構築するため、配位アシンメトリーに関する理論計算・合成・物性測定の原理と実験技術を学ぶ「(国際)融合基礎・実習コース」を開催した(海外の著名な研究者を講師とする国際コースを6回、国内コースを3回)。 第1回公開シンポジウムでは、学術調査官と評価委員から、それぞれ領域運営および研究推進に関して総括的な指導を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
本年9年5月に第1回領域全体会議(東京大学)を開催し、公募班員45名、計画班員15名、評価委員8名、学術調査官1名、研究分担者・連携研究者等、計約100名を招集し、領域全体の趣旨確認、領域運営説明(学術調査官)、研究代表者全員による口頭・ポスター発表、総括・班会議、総合評価を行う。特に、国内外の共同研究を推進するための情報交換を行う。また、同年12月に第2回領域全体会議(京都大学)を開催する。また、この機会に国際評価委員を招聘し、研究の情報交換および海外で開催する国際会議に関する打ち合わせを行う。本領域研究の国際的可視化と国際ネットワークの構築のために、以下の施策を行う。 (1)ウェブサイト、News Lettersにおいて、公募班員も含めた研究業績等の情報を国際発信する。(2)国際学会や国内学会を主・共催し、本領域の活性化を行う。具体的には、9月の日米合同シンポジウム:大塩寛紀委員長(A04研究分担)、塩谷副委員長(領域代表)、9月の化学フェスタ:植村卓史セッション責任者(A03班長)、6月の日中合同シンポジウム:後援、班員多数参加等。(3)「(国際)融合バーチャルラボ」の拡大化を図るため、若手研究者の派遣・招聘およびネットワーク化を図る。(4)配位アシンメトリーに関する理論計算・合成・物性測定の原理と実験技術を学ぶ「(国際)融合基礎・実習コース」を開催する。具体的には、若手の会(錯体化学、生体関連化学)の支援、共通機器(X線解析@東京大学)の講習会や、計画班員によるSpring 8や筑波等の研究施設の見学・講習会を行う。(5)日本化学会のChem. Lett.(塩谷編集委員長:領域代表)やBull. Chem. Soc. Jpn(有賀編集委員長:A03計画班)を活用し、Coordination Asymmetryのサイトを設け、本領域の研究業績を国際的にアピールする。
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Research Products
(34 results)