2020 Fiscal Year Annual Research Report
Coordination Asymmetry: Design of Asymmetric Coordination Sphere and Anisotropic Assembly for the Creation of Functional Molecules
Project Area | Coordination Asymmetry: Design of Asymmetric Coordination Sphere and Anisotropic Assembly for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
16H06508
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塩谷 光彦 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60187333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺西 利治 京都大学, 化学研究所, 教授 (50262598)
植村 卓史 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50346079)
君塚 信夫 九州大学, 工学研究院, 教授 (90186304)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | 配位アシンメトリー / 金属錯体 / 分子集積化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域研究は、金属元素を立体制御、反応場、物性発現の場と捉え、未開拓であった金属錯体における非対称配位圏の設計・合成法と異方集積化法を理論・実験・計測により開拓することを目的とした。 具体的には、配位結合の分子レベル制御(分子アシンメトリー)に基づき、金属錯体ならびにその集積体(集積アシンメトリー)、空間構造(空間アシンメトリー)、電子状態(電子系アシンメトリー)の非対称性・キラリティー構築を図った。その結果、驚異の安定性を実現する四面体「不斉亜鉛」錯体、自発的な非対称分子組織化と光誘起過冷却液体化現象、史上最薄のプラスチックを創製、イオン性ナノ結晶の部分・全イオン交換による構造変態と応用、を始めとする研究成果が約1,500報の学術論文・総説・著書に発表された。これらの多くが領域内外の共同研究により行われ、さらには総括班が中心となって開催された「融合基礎・実習コース」や「若手勉強会」を通して若手人材育成が強力に推進された。 本領域研究は、「非対称性(アシンメトリー)」の化学を周期表の約8割を占める金属元素、特に最も困難とされていた置換活性金属錯体の「金属中心の不斉誘導」と「絶対配置の安定化」を実現し、集積型金属錯体「不斉金属の化学」を飛躍的に進展させた。この化学は、さらに周期表のすべての元素を対象とする「不斉元素の化学」や、可逆な動的結合により生じる「動的キラリティーの化学」に展開できると期待され、あらゆる物質科学に新たな潮流を起こすであろう。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] N-Heterocyclic carbene-based C-centered Au(I)-Ag(I) clusters with intense phosphorescence and organelle-selective translocation in cells2022
Author(s)
Z. Lei, M. Endo, H. Ube, T. Shiraogawa, P. Zhao, K. Nagata, X-L. Pei, T. Eguchi, T. Kamachi, M. Ehara, T. Ozawa, M. Shionoya
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Journal Title
Nat. Commun.
Volume: 13
Pages: 4288-4288
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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