2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Integrative research toward elucidation of generative brain systems for individuality |
Project/Area Number |
16H06524
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大隅 典子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00220343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保前 文高 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (20533417)
若林 明雄 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (30175062)
中島 欽一 九州大学, 医学研究院, 教授 (80302892)
星野 幹雄 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 病態生化学研究部, 部長 (70301273)
今吉 格 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (60543296)
郷 康広 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 特任准教授 (50377123)
冨永 貴志 徳島文理大学, 神経科学研究所, 教授 (20344046)
駒木 文保 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (70242039)
柴田 智広 九州工業大学, 大学院生命体工学研究科, 教授 (40359873)
原 塑 東北大学, 文学研究科, 准教授 (70463891)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | 脳科学 / 基盤・社会脳科学 / 脳計測科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 集会:2018年7月23~24日に京都大学芝蘭会館にて第3回領域会議を行い、公募研究代表者関係者も含めて110名が参加した。計画研究・公募研究それぞれの研究代表者が口頭発表を、若手を中心とした研究者がポスター発表を行った。領域のアドバイザーにもご出席頂き、今後の活動についてのご助言を頂いた。4月28日には新学術領域「共創言語進化」とも連携して「第1回USV研究会」を開催した。その他、各種学会等において領域の研究内容を伝えるシンポジウムや講演を多数行った。2. 広報・アウトリーチ: 領域のウェブサイトを高頻度で更新し、領域の活動について情報発信に務めるとともにSNSも用いて広報活動を行った。ニュースレター第4号および第5号をそれぞれ2018年10月および2019年3月に発行し学術分野関係者その他約1000名に配布した。3. 技術支援班:2018年11月16~17日に、東京大学において第3回技術講習会を行った。計画班および公募班から若手研究者約50名が参加した。技術講習会では、7件の口頭発表において、ゲノム編集マウス、細胞や行動指標の計測、統計データ解析に関する技術支援の状況が報告されるとともに、データシェアリングプラットフォームの整備状況についても発表があった。4. 若手活動支援班:2018年11月16~17日に、東京大学において第3回若手の会を行った。3名の若手研究者および3名の大学院生による口頭発表があった。約50名が参加し議論を深めた。5. ELSI(Ethical, Legal, and Social Issues)班: 2019年3月10日に第2回市民公開講演会を東京大学福武ホールにて開催し、鈴木大介氏(文筆家)、本領域公募研究代表の鈴木匡子先生(東北大学)の講演ならびに大隅との対談に関して、文字通訳による情報保障付きで行い、70名余の参加者から好評を博した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.集会:2019年8月1日~3日に開催予定の第3回の領域会議(香川県琴平町)の準備を進めている。2019年6月に開催予定の日本毒性学会学術年会にて、2019年12月開催予定の次世代脳冬のシンポジウムにて合同シンポジウムを企画している。 2.広報・アウトリーチ:領域のウェブサイトに随時、プレスリリースや各種紹介記事を公開している。ニュースレター第6号を2019年9月に、第7号を2020年3月に発行する予定で星野が準備を進めている。 3.技術支援班:技術講習会を開催し、領域内での利用を促進するとともに、領域会議等を通じて、それぞれの研究者が備える特異な技術を領域内に浸透させる。初年度に導入したChromiumシステムを用いた支援についてA02班を中心に支援を行った。また、CRISPR/Cas9ゲノム編集による遺伝子改変マウス作成支援も積極的に支援を行った。 4.若手活動支援班:2019年に第4回若手の回・技術講習会を企画している。 5.ELSI班:星野がプログラム委員を務める日本神経化学大会@神戸において、「個性」の研究にまつわるELSIについて原による講演を企画している。また、第2回市民公開講演会を2019年春に行う予定で準備している。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 集会:領域会議や若手の会・技術講習会において、計画研究および公募研究関係各位が一堂に会して研究計画や成果について披露し、議論を深める過程で、領域内の連携協力をいっそう推進し、「個性創発学」を目指した研究を展開する。また、随時、Slack等のITツールを活用して、情報交換を盛んにすることを目指す。2020年度に行う第2回国際シンポジウムの開催へ向けて、国際連携の推進を図る。引き続き、各種学会や次世代脳ネットワーク等の機会を利用し、関連する他新学術領域やAMEDおよびJST等の他のプロジェクトとの連携を進めることにより、領域の活動をさらに推進する。2. 広報・アウトリーチ:領域のウェブサイトやSNSを用いて、研究者ならびに市民に向けた広報活動を推進する。また、ニュースレターを各種関連学会や市民公開講演会等でも配布することにより、領域の活動を広く周知していく。3. 技術支援班:購入した10X Genomics社Chromiumシステムを領域内で活用し、細胞レベルの「個性」の研究に役立てる。脳神経回路膜電位イメージングの技術支援、脳システムの数理モデル開発と統計データ解析支援、画像センサによる行動計測・解析に関する技術支援について、より積極的に支援体制を整える。2018年12月に公開したデータシェアリングプラットフォームについて、技術支援や情報交換を領域内に浸透させる。4. 若手活動支援班:若手合宿等を計画し、若手研究者の交流を促進し、次世代の研究者の育成と学際的な研究推進の原動力としていく。さらに、独立したての若手の活動を領域ウェブサイト等で取り上げてエンカレッジする。5. ELSI班:2018年3月の第1回市民公開講演会および2019年3月の第2回市民公開講演会の講演・対談内容をもとにした書籍の出版を計画中である。2020年に第3回市民公開講演会を開催を企画している。
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