2017 Fiscal Year Annual Research Report
Soft Crystals: Science and Photofunctions of Easy-Responsive Systems with Flexibility and Higher-Ordering
Project Area | Soft Crystals: Science and Photofunctions of Easy-Responsive Systems with Felxibility and Higher-Ordering |
Project/Area Number |
17H06366
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 昌子 北海道大学, 理学研究院, 教授 (80214401)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | ソフトクリスタル / 結晶相転移 / 発光 / 刺激応答性 / 秩序構造 / 光機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
結晶の持つ高秩序構造を維持しながら、外部刺激によって構造が劇的に変化して光機能などの特異な性質を示す物質群「ソフトクリスタル」が世界的に注目を集めている。しかしながら、この研究の鍵となるソフトクリスタルの生成機構と転移現象の学理は未解明であり、分子科学技術におけるもっとも挑戦的な課題の一つとみなされる。これを解明できれば、ソフトクリスタルの準安定状態や周期構造を、目的に合わせて制御できるようになり、これまで到達できなかった高秩序で柔軟な機能性材料を自由に創造できる。そこで、本新学術領域では、複数の既存の分野にまたがる研究者集団を結集し、学理解明と新機能開拓をめざす。 本研究計画では、総括班として領域の実施計画に関する情報を各研究班に提供し、研究計画・進捗状況・成果に関わる情報を集約することで、国際活動を含む領域全体の計画が適切に実施できるよう支援しつつ、領域研究の推進に貢献することを目的とする。 平成29年度は、領域研究開始の一年目として、以下の領域会議および公開シンポジウムを2回開催した。また、領域のホームページを立ち上げ、研究紹介および研究成果の公開と積極的に行った。ニュースレターを定期的に発行し、領域研究者間のコミュニケーションをはかるとともに、WEBにて広く公開した。さらに、領域研究者間の共同研究を促進するために、研究者の得意とする測定技術や利用可能な装置などを掲載した研究者名簿を作成し、領域研究者間で共有できるようにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は計画班のみでの活動であったが、総括班主導で共同研究の推進を積極的に促した。 その結果、多くの共同研究が始まった。今後の相乗的な成果が期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
本領域の研究目的である「ソフトクリスタルの学理を解明し、その機能を開拓する」ことを実現するために、①物質創製、②物性測定・解析、③複合化、④融合研究が推進されるように、総括班として戦略的な取り組みを行う。それぞれの専門分野の研究者を効果的に配置した班を構成しているが、公募研究者も加わる次年度以降は、より緊密に班内および班間の連携が進むように積極的な方向性を提示する。特に、物性、研究者は班を越えて情報共有を図る会議を行い、効果的に研究が進むように促す。合同班会議では、研究紹介および自由討論の時間を多く設けることで、さらに互いの研究に関する理解を深めることにより、1:1の共同研究のみならず、多点的共同研究ネットワークの形成を促進する。平成30年度の具体的な実施計画は以下の通りである。 30年5月:第2回公開シンポジウム、領域会議を開催し、成果発表とともに討論を行う。総括班会議で運営方針を検討する。 30年7月:第1回国際会議開催し、諸外国の研究者にも領域周知活動を行うとともに研究内容についての議論を深める。 31年1月:第3回公開シンポジウム、領域会議を行い、研究成果を発表するとともに議論を行う。総括班会議において更なる展開を議論する。 得られた研究成果は、各種アウトリーチ活動(ホームページ、リーフレット、プレスリリース等)により、国内外一般社会へ積極的に発表し、情報公開を行う。また、産業的に有用な技術が開発された場合は、特許出願を行う。
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Research Products
(1 results)