2019 Fiscal Year Annual Research Report
Co-creative Language Evolution: Coordination Section
Project Area | Studies of Language Evolution for Co-creative Human Communication |
Project/Area Number |
17H06378
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡ノ谷 一夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30211121)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | 言語起源 / 言語進化 / 階層性 / 意図共有 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、最後の2か月がコロナ禍により多くの予定変更を余技なくされた。第4回領域全体会議は、コロナ禍によって2020年度に延期された。しかしそれ以前には多くの活動を行ってきた。 領域全体の活動としては、2019年8月13日から15日にかけて、Evolinguistics Symposia 2019と題して国際シンポジウムを開催した。言葉の起源を身振りであるとする説で著名なオークランド大学 ・M.コーバリス名誉教授、ウォーリック大学・喜多壮太郎教授(B03班海外協力)、ハンブルク大学・U.リスコウスキ教授を招聘し、京都(8月13日)・東京(8月15日)にて2つのシンポジウムを開催した。これら2つのシンポジウムには、領域の参画者のほとんどが参加したことから、実質的には領域全体会議の機能も果たした。また、次期公募班を募集するための公募説明会を京都と東京で1度ずつ開催した。 さらに、より焦点を絞った会合も多く行われた。5月25, 26日は5名の海外研究者、20名以上の国内研究者を招き、Evolinguistics Workshop 2019を開催した。その他、15件の主催・共催のシンポジウム・ワークショップ・研究会を運営した。しかし、コロナ禍により1件の国際会議、2件の国内シンポジウムが中止となったのは残念であった。 これらの活動に加え、2019年度はニューズレター(共創言語進化広報vol.1)の発行、領域計画班代表5名の共著によるこども博物誌「ことばと心」(玉川大学出版部)の出版が叶った。領域の研究成果を広く一般に知らせるアウトリーチ活動として評価できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度の最後2か月はコロナ禍によって活動の制限があったが、それ以前に多くの会議・研究会・シンポジウム・ワークショップを開催することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度はコロナ禍による活動制限が予想される。このため、遠隔会議システムによる領域会議でより密な議論を進めることが必要となる。また、対面による国際会議の開催は難しくなるため、他の方法による国際的学術交流を進める必要がある。また、2020年度より新たに参画する公募班もあるので、領域としての統一感を出すための工夫が必要である。これらのことが、遠隔会議システムによってどのくらい可能なのか、試行錯誤をしていくことになろう。
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Remarks |
総括班は研究を実施するのではなく、領域の運営が本務である。このため、発表業績につながることは少ない。
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[Book] ことばと心2019
Author(s)
小原 芳明、岡ノ谷 一夫、のだ よしこ
Total Pages
160
Publisher
玉川大学出版部
ISBN
978-4-472-05982-7
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