2020 Fiscal Year Annual Research Report
Hybrid Catalysis for Enabling Molecular Synthesis on Demand
Project Area | Hybrid Catalysis for Enabling Molecular Synthesis on Demand |
Project/Area Number |
17H06441
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | ハイブリッド触媒 / 有機合成化学 / 触媒化学 / 天然物合成 / 高分子化学 |
Outline of Annual Research Achievements |
独立した機能を持つ複数の触媒を融合したハイブリッド触媒系の創製により、標的とする有機分子を狙った通りに合成する分子合成オンデマンドを実現する。ハイブリッド触媒系という新概念を具現化するための基礎学理の構築と、これを用いた高効率な合成技術の確立を、反応性、選択性、連続性の獲得をそれぞれ目標とするA01 分子活性種発生、A02 高次反応制御、A03 超効率分子合成、の三つの研究項目から複合的かつ相剰的に行う。我が国の第一線研究者を計画班員として、多様な分野から戦略的に選抜した。総括班は、計画班員12名全員で構成し、研究はもちろんのこと、領域の企画・運営・実行の全般を行う。共同研究支援、 国際活動支援、若手研究者育成支援、産学連携支援を中心施策として、領域の目標を班員に周知徹底し、目標の達成に向けて先導的な役割を果たす。 Pacifichemの延期のために2020年度に開催できなかった第2回ハイブリッド触媒国際シンポジウムを、2021年12月17-18日にかけてOnlineでおこなった。2022年1月8日から3月19日にかけて、週に1回ずつ40歳程度以下の11人の若手が研究成果を発表する若手道場Onlineを開催した。毎週、活発な討論が実施された。2022年3月13日には金沢大学にて、対面とOnlineハイブリッドでの公開シンポジウムと班会議を開催し、本新学術領域研究で取り組んできた成果や今後の取り組みについて議論をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
多くの共同研究が実施され分野融合が確実に進んでおり、優れた原著論文も数多く発表されている。研究の深みや世界的なビジビリティも高まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
5年間積み上げてきた成果や人材を総結集して、ハイブリッド触媒の学理や成果の公開を図っていく。
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