2008 Fiscal Year Annual Research Report
広視野深宇宙探査によるダークエネルギーの研究の総括
Project Area | Probing the Dark Energy through an Extremely Wide & Deep Survey with Subaru Telescope |
Project/Area Number |
18072005
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
唐牛 宏 National Astronomical Observatory of Japan, 光赤外研究部, 教授 (30221196)
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Keywords | ダークエネルギー / ダークマター / 重力レンズ / すばる望遠鏡 / 観測的宇宙論 |
Research Abstract |
本領域は、すばる望遠鏡の主焦点に超広視野カメラHyper Suprime Camera(HSC)を新設しダークエネルギーの性質解明を目的とするものであり、本総括班の任務はHSC製作を分担する計画研究間の連携を密にして工程・予算の管理運営を行うこと、及びすばるユーザーコミュニティーの十分な了解を得て、"すばる戦略枠"を活用した「超広域撮像銀河探査」計画を策定し、より広範な内外の関連研究者の参加と協力を促すことで探査データが多様・多目的に活用されるよう図ることである。 平成21年3月2日に国立天文台長のリーダーシップで開催された設計評価会議(Design Review)では、本計画の科学的意義と国際的広がり、技術的実現性とリスクの評価等、プロジェクトの進捗状況全般について極めて高い評価が出きれ、国立天文台に対して本計画を支援するよう強い要請があった。 このほか、本年度の活動実績は以下の通りである。 1. 総括班会議をほぼ毎月、テレビ会議を活用するなどして開催し、領域内の研究活動に係る情報の交換と課題や予定に関する意見交換を行った。 2. 引き続き恒例の国内研究集会「第3回ダークエネルギー領域研究会」(平成21年3月、参加者60名)を開催し、本領域研究の目的をより有効に実現するための探査計画をいかに作り上げていくか、本領域の公募研究で展開されている広域探査計画の準備や装置の基礎開発でどのような進展が見られたかに関して国内の広範な研究者を結集して議論した 3. 本計画の当初から追求してきた国際協力・国際共同研究体制が、プリンストン大学との協定書(平成20年8月締結)および台湾中央研究院天文学研究所との覚書(平成20年10月調印)として実を結び、長期的に安定した共同研究体制を構築することが出来た。 4. さらに、三者による本領域研究の複合的、多目的な目標設定を、限られた望遠鏡時間のなかでいかに最適化するかという視点から検討する国際研究集会「Japan-Princeton-Taiwan HSC Workshop」(平成21年1月、参加者45名)を開催した。
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Research Products
(4 results)