2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Singularity biology |
Project/Area Number |
18H05408
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
永井 健治 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20311350)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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Keywords | シンギュラリティ / 少数 / 特異点 / システム転換 / トランススケール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、新学術領域研究「シンギュラリティ生物学」の研究推進と、領域運営である。 【領域会議、研究会の開催(領域会議1回、Web交流会13回)】新型コロナの影響で2020年6月に開催予定であった領域会議はやむを得ず中止したが、第4回領域会議をオンライン形式で2021/3/4~3/5に開催した。領域会議が年1回となったことに代わる領域活動として、月2回、毎回2名の領域メンバーの研究テーマに関してディスカッションするオンライン形式での研究会を13回実施した。領域会議は、オンライン形式にありがちな、単に領域メンバーが各々の研究進捗状況の発表を延々と行うものではなく、オンライン会議システムREMOを利用して、テーマ設定したパネルディスカッション、ポスター発表者全員のフラッシュトーク、ポスター発表、グループディスカッションなど様々な企画を実施することにより、対面開催に劣らぬ活発な議論が繰り広げられた。 【領域主催のシンポジウム、オンラインセミナーの開催】第58回日本生物物理学会年会にて、領域主催でシンポジウム「免疫とがんにおけるシンギュラリティの検出と新たなイメージング技術」(2019/09/17, オンライン開催)を開催した。領域メンバーはもとより、国内外研究協力者が領域研究に関する研究発表を行い、領域研究を外部に向けて発信した。また、一般公開オンラインセミナー(講演者:領域公募班・小野昌弘博士, Imperial College London、参加者約150名)を実施した。 【AMATERAS開発】AMATERAS1.0のさらなる機能改善を行った。AMATERASの協働開発・共同研究拠点の拡充を進める活動として、領域メンバーのみならず、領域外の研究者にもAMATERAS1.0を開放して、共同研究を推進した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①領域の運営:領域会議1回、Web交流会13回を開催した。いずれも領域メンバー間で活発な議論が繰り広げられ、各計画班研究、公募班研究の推進を図るとともに、領域内、領域間共同研究を推進することができた。計画していた公募研究メンバーを永井領域代表らが訪問するサイトビジットが新型コロナの影響で中止となったが、Web交流会を計画より多く実施して、すべての公募班の研究代表者が発表し、研究についてディスカッションを行うことができたため、進捗に問題は生じなかった。 ②情報発信:領域主催のシンポジウム1回、オンラインセミナー1回を開催し、領域研究を外部に向けて発信することができた。2020年12月にPacifichem2020にて開催予定であった領域主催の国際シンポジウムが新型コロナの影響で中止となったが、2021年12月開催のPacifichem2021にて、ほぼ同じ発表者で国際シンポジウムを開催予定である。 ③AMATERASの開発:AMATERAS1.0のさらなる機能改善を行い、領域メンバーのみならず、領域外の研究者にもAMATERAS1.0を開放して、共同研究を推進した。
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Strategy for Future Research Activity |
●以下1-7の技術的な研究を前年度に引き続き行う。 【1】画像からシンギュラリティ細胞を識別する特徴量を抽出する情報解析技術、【2】ビッグデータから必要な情報を取り出す技術、【3】計画班、公募班で得られたビッグデータを統合するデータプラットフォーム、【4】網羅的細胞分取技術、【5】超高光度化学発光型指示薬、【6】蛍光・化学発光・光音響・ラマン以外のイメージングモダリティー探索、【7】シンギュラリティ現象に関連する生物学的課題 ●協働開発・共同研究拠点(大阪大学先導的学際研究機構超次元ライフサイズイメージング研究部門に設置)にて運用開始しているプロトタイプ機(AMATERAS1.0)を用いて、領域内外での連携による共同研究を推進し、計測グループ、生物グループ、情報解析グループの間での研究サイクルを効果的に進めることで、シンギュラリティ現象の発掘とその解明を行う。また、AMATERAS1.0を利用した共同研究の過程で実験・解析上の課題・問題点をもとに設計した、次号機の開発を進める。 ●領域会議、研究会の開催を開催し、領域研究の推進を図る ●領域主催のシンポジウム、オンラインセミナーを開催し、領域研究の外部に向けての発信を行う。
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Research Products
(10 results)