2019 Fiscal Year Annual Research Report
New frontier for ubiquitin biology driven by chemo-technologies
Project Area | New frontier for ubiquitin biology driven by chemo-technologies |
Project/Area Number |
18H05497
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science |
Principal Investigator |
佐伯 泰 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 副参事研究員 (80462779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 幹彦 国立医薬品食品衛生研究所, 遺伝子医薬部, 部長 (00198011)
村田 茂穂 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20344070)
岩井 一宏 京都大学, 医学研究科, 教授 (60252459)
深井 周也 東京大学, 定量生命科学研究所, 委嘱教授 (10361792)
出水 庸介 国立医薬品食品衛生研究所, 有機化学部, 部長 (90389180)
岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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Keywords | ユビキチン / ケミカルバイオロジー / ステープルペプチド / 翻訳後修飾 / タンパク質分解 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域では、ユビキチン・プロテアソーム研究の国内リーダーと低分子化合物・ペプチド工学を専門とする有機化学者を結集し、ユビキチンにフォーカスしたケモテクノロジーを共に開発することで、次世代型ユビキチン研究を推進する。総括班は実績のある計画研究メンバーおよび世界的な著名研究者による領域アドバイザーで構成する。本領域の成否は異分野研究者の連携が最重要であるため、総括班が領域全体の研究体制、研究手法、情報共有を強力に支援し、領域の円滑かつ効率的な運営を進める。2019年度は以下の活動を実施した。 (1)総括班会議:6月22日および12月18日の計2回開催し、それまでの活動報告と以後のスケジュールを確認するとともに、研究支援体制、国際活動支援や総括班予算の使途などについて協議することで今後の領域の運営方針を決定した。 (2)領域全体会議:6月22日開催の第2回領域班会議では、4月より開始した公募研究班員20名が研究計画を発表し、その後の領域内共同研究の契機となった。第3回領域班会議は12月17日~19日の合宿形式で開催し、計画研究班員、公募研究班員35名が研究成果を発表し、研究の進展状況、領域内共同研究の実施状況が良好であることを確認した。 (3)研究支援:現在、領域内共同研究として約100件の研究課題が実施中であり、総括班による研究支援体制も十分である。 (4)若手育成支援:第3回班会議において若手研究者30名を中心としたポスター発表会を開催し、5名についてポスター賞を授与した。2名の若手研究者の海外短期留学、5名の国際学会参加を支援した。次世代を担う若手研究者を中心とした戦略会議を開催した。 (5)広報活動:領域ホームページを定期的に更新するとともに、ニュースレターを発刊した。また、国内主要学会において本領域の共催シンポジウムを6件開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は20件の公募研究が加わり新学術領域としての研究活動が本格的に開始したが、当初計画していた領域全体会議・総括班会議開催、ホームページの更新、研究支援体制の確立、領域内共同研究の推進、若手研究者の海外短期留学、国際学会参加支援について、いずれも予定通り実施した。 第2回領域班会議、第3回領域班会議はいずれも約100名の参加者があり、日本発の独自性の高いユビキチン研究、有機化学者による斬新なアイディアが盛り込まれた発表が多く、ユビキチン研究者と有機化学者が密な議論を交わすことができた。その結果、現在、約100件の領域内共同研究が実施されるに至っている。一方、日本ケミカルバイオロジー学会や日本化学会、日本細胞生物学会、日本蛋白質科学会、日本癌学会、日本分子生物学会等の年会において、本領域の共催シンポジウム・ワークショップを開催し、いずれも立ち見が出るほど盛況であったことから、本領域の研究活動も浸透してきたと考えられる。若手研究者の育成については、若手研究者2名の海外短期留学を支援し、クライオ電子顕微鏡解析法の習得や機能性ペプチド開発を習得してきたため、領域の研究活動へのフィードバックが期待される。研究成果としても、これまで80報を超える論文発表があり、Nature誌やNat Cell Biol誌、Nat Chem Biol誌などトップジャーナルにも多数掲載されており、その多くが領域内共同研究による成果である。また、本領域に関する総説論文集を、ファルマシア誌および生化学誌にそれぞれ発表した。 このように総括班の活動はおおむね順調に進展していると判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)領域運営会議:10月に総括班会議を開催するほか、3ヶ月に1度の頻度で、計画研究班員によるWEB会議を開催し、各自の研究成果と研究方法を共有すると共に、国内外の学術動向を議論し、以降の研究計画の調整および研究・運営方針の策定を行う。 (2)領域班会議:2020年度は10月に領域主催の国際会議を開催予定であり、領域班会議を併せて開催する。2日間の日程で計画研究班員、公募研究班員が成果発表を行い、個々の研究計画について議論する。 (3)共同研究推進活動:各計画研究が参加する3つの共同研究を引き続き実施するとともに、質量分析解析、低分子化合物スクリーニング、ペプチド合成、構造解析などの研究支援を領域班会議やe-mail等で班員に周知、領域内共同研究活動を斡旋する。 (4)若手育成支援:若手研究者の研究発表を中心としたユビキチン研究会を実施するとともに、若手研究者間の共同研究を推進させるべく、若手有志者による戦略会議を実施する。これらの活動により次世代研究者の交流・育成を図る。 (5)国際活動支援:3年目に当たる2020年度は国内外の第一線で活躍している研究者(海外からは研究協力者を含む10名程度)を招聘した国際会議を開催する。アカデミアだけでなく企業の研究者を含む300人程度の参加者が見込まれており国際的な学術交流を図る。さらに若手研究者の発表を中心としたサテライトシンポジウムを併催する。なお、本国際会議の開催は10月を予定しているが、新型コロナウイルス感染拡大の状況よっては延期を検討する (6)広報活動:本領域のホームページを充実させるとともに、本領域の研究活動を網羅したニュースレターを発刊する。また、国内の主要学会において領域共催シンポジウムを開催し、本領域の研究活動を宣伝する。
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Research Products
(51 results)
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[Journal Article] Two distinct modes of DNMT1 recruitment ensure stable maintenance DNA methylation2020
Author(s)
Nishiyama Atsuya、Mulholland Christopher B.、Bultmann Sebastian、Kori Satomi、Endo Akinori、Saeki Yasushi、Qin Weihua、Trummer Carina、Chiba Yoshie、Yokoyama Haruka、Kumamoto Soichiro、Kawakami Toru、Hojo Hironobu、Nagae Genta、Aburatani Hiroyuki、Tanaka Keiji、Arita Kyohei、Leonhardt Heinrich、Nakanishi Makoto
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Journal Title
Nature Communications
Volume: 11
Pages: 1222
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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