2019 Fiscal Year Annual Research Report
Non-equilibrium-state molecular movies and their applications
Project Area | Non-equilibrium-state molecular movies and their applications |
Project/Area Number |
19H05776
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩田 想 京都大学, 医学研究科, 教授 (60452330)
|
Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
|
Keywords | 分子動画 / X線自由電子レーザー / 生体高分子 / 分子制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
総括班は研究推進の核として研究活動を牽引する。事務局を立ち上げ、総括班メンバーの役割分担を決定し、各担当がそれぞれの役割の活動を開始した。領域代表者を中心に、月に1回の総括班会議(オンライン会議または対面会議)を実施し、領域運営に関して議論を積み重ねるとともに、研究進捗や各担当の活動を共有した。なお、総括班メンバーは計画研究代表者全員と事務スタッフから構成した。 交付内定後早急に総括班会議を招集し、研究代表者藤谷の逝去に伴う計画研究班(計算科学班)の見直しや計画変更を行った。キックオフミーティングの開催と同時に、領域説明会を企画し、その ストリーミング配信を行い、公募班の募集に役立てた。領域全体会議を行い、領域全体の方向性を明確化し、研究目標を関係者間で共有した。また、評価委員の決定、公募研究の審査に係る専門委員会候補者の推薦、研究進捗の報告、R2年度計画の立案、セミナーライブ配信の検討と実施、領域専用のオンラインストレージサービスの設置等を実施した。 広報関係では、ホームページを立ち上げ、タイムリーな情報発信のためにFacebookを連動させた。領域内の交流と情報交換を進めるために、年に3回程度の頻度でニュースレターを発行した。それを領域内に全メンバーに発送するとともに、ダイジェスト版はホームページに掲載した。領域内の交流方法や領域外への発信方法の検討のために、通信、撮影やそのソフト等の検討を実施した。 ワークショップおよび渉外活動では、ベルギー研究者を領域会議に招聘した。 アウトリーチ関係では、領域内SACLA実験見学会を実施、パンフレットや動画CGを作成した。実験拠点整備では、測定データを効率よく保管して論文化を促進するために、SACLAの測定データ保存用のデータストレージを設置した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
領域のスタートとともに、班会議、ホームページ、計画研究追加申請、公開シンポジウムや領域全体会議の準備に着手した。計画通り、領域説明会、定期的な班会議、領域全体会議を開催を可能とした。次いで、ライブ配信方法、海外派遣招聘、パンフレットや動画の作成の検討や調査を開始した。また、SACLA実験基盤整備を検討し、ストレージサーバーを確保した。計画通り、おおむね順調に進展していると判断している。 海外招聘派遣の調整する過程で、当初の想定に反し、2020年度での設定変更せざるをえないことが判明した。研究遂行上、国際活動が不可欠なため、海外招聘派遣を延期して実施する必要が生じた。動画等作成を調査する過程で、当初の想定に反し、部材や素材の検討により、時間を要することが判明し、延期して実施する必要が生じた。 その後、新型コロナの影響を受け、海外派遣招聘は難しく、主にオンラインでの対応をせざるを得ない状況となっている。一方、国内外を問わずライブ配信やコミュニケーション技術が浸透したため、海外派遣招聘には及ばないが、国際交流の不足を補うことが可能となっている。動画作成は試験的にCGでの作成を試みており、効率的に作成を進めるための方法を学び、経験と実績を蓄積することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2019年度に引き続き、領域全体会議を行い、領域研究の位置付けと方向性を議論し、研究班だけでなく公募班も含めて研究目標を共有する。領域の研究戦略として、総括班が中心になって、それぞれの研究グループの研究の進展により得られた研究成果をベースとした積極的な共同研究を推進し、公募班も交えた活発な共同研究体制を確立する。 新型コロナ流行の影響がなくなれば、対面において国内シンポジウムや国際シンポジウム等を開催または共催し、当領域の重要性および成果、最先端測定装置および関連技術を海外に発信する。同様に、学生を含めた若手研究者または共同研究の可能性のある分野の研究者を対象としたセミナー等を開催または共催し、次世代の研究者の育成およびXFEL実験の浸透を図る。また、国内で開催される学会で展示ブースを出展する等、領域で開発した技術や装置についてタイムリーに紹介することで、共同研究に結びつける活動を行う。 領域全体の成果や情報の共有のために外部サーバー等を利用し、XFEL実験等を支援する情報提供や実験準備のためのプラットフォームの構築をさらに進める。本領域に係わるホームページやfaceboookにより、本領域の広報活動を実施する。
|