2008 Fiscal Year Annual Research Report
高温高圧中性子実験で拓く地球の物質科学の総括と研究支援
Project Area | Earth Science Based on the High Pressure and Temperature Neutron Experiments |
Project/Area Number |
20103001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
八木 健彦 The University of Tokyo, 物性研究所, 教授 (20126189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 隆哉 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (20243131)
井上 徹 愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 教授 (00291500)
片山 芳則 日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (20224462)
飯高 敏晃 理化学研究所, 戎崎計算宇宙物理研究室, 専任研究員 (60212700)
内海 渉 日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (60193918)
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Keywords | 中性子 / 高圧 / 地球 / 物質科学 |
Research Abstract |
初年度は本研究計画の中核をなす、J-PARCに建設する高圧中性子実験用ビームラインの設計と建設準備、および研究体制の確立を行った。具体的にはまず、研究目的に適したビームライン設置場所を選定するために、さまざまなシミュレーションを行い、BL-11にビームラインを建設することを決定し、そこに必要とされるビームライン遮蔽体の設計や、その中に入れるガイド管の設計を行った。ガイド管はその構造により得られるビームの性質がかなり変化するため、目的とする研究に最適なものを作るため、さまざまなシミュレーションを行った。また、研究対象とする含水鉱物、マグマ、および氷のそれぞれを中心とした研究班を組織し、それぞれの中で優先順位をつけて具体的な研究計画の策定や、計画推進に向けてのスケジュール作りを行った。また理論班との連携の仕方についても議論を重ねた。 さらに、参加者の都合から21年度に繰り越された国際アドバイザリーミーティングが、平成21年7月24日から26日にかけて、水戸市のホテルシーズンで海外からの中性子研究の専門家7名を含め、33名の参加を得て開催された。海外からの参加者にはそれぞれの中性子実験施設での状況をいろいろ話してもらい、国内からはJ-PARCで建設予定のビームライン「PLANET」の概要を報告し、われわれが立てた計画に対して忌憚の無いアドバイスを受けることができた。このアドバイザリーミーティングの結果は、「高圧中性子ビームラインPLANET計画に関する国際アドバイザリー報告」というタイトルの冊子にまとめられている。
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Research Products
(23 results)