2009 Fiscal Year Annual Research Report
新学術領域研究「分子自由度が拓く新物質科学」の研究統括
Project Area | New Frontier in Materials Science Opened by Molecular Degrees of Freedom |
Project/Area Number |
20110001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鹿野田 一司 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授 (20194946)
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Keywords | 彊相関電子系 / 磁性 / 超伝導 / 光誘起相転移 / 誘電体物性 |
Research Abstract |
平成21年度は本領域発足の第2年度に当たる。研究の活性化を図るために、以下の集会を企画またはその開催を支援した。 1) 7月2,3日に本領域の多数のメンバーが参加して、京大基研研究会「分子性導体における質量ゼロのディラック粒子とその新展開」が開催され、ゼロギャップ伝導状態について最新の成果が発表された。 2) 平成21年9月12日~17日まで、北海道ヒルトンニセコビレッジで「第8回合成金属における超伝導と強磁性に関する国際シンポジウム(ISCOM2009)」が開催された。この会議には本新学術領域研究「分子自由度が拓く新物質科学」の領域代表者をはじめ、計画研究代表者、分担者が議長や組織委員をつとめ、国内外から約300名の研究者や学生が集まり、分子性物質の物理から化学にわたる基礎および応用に関する最新の成果と将来展望を討議した。 3) 平成21年9月18日に千葉市にて、物性理論国際ワークショップ「Theories on Strongly Correlated Molecular Conductors (SCMC)」を本領域若手研究者が主体となって催し、若手レベルでの国際連携の促進を図った。 4) 若手研究者支援として、本領域で雇用のポスドク1名を平成21年10月フランスレンヌで開催の国際会議に派遣した。また、平成21年12月18日、19日に有機固体若手の会によって企画された「冬の学校」に対し大学院生から若手准教授までの参加を支援した。 5) 平成21年年10月6,7日に東京大学において公募研究を主体とした領域会議を、平成22年1月5-7日に仙台市において21年度の成果報告のための領域会議を開催し、本年度の計画と成果を確認するとともに次年度以降に向けた課題の検討を行った。
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