2011 Fiscal Year Annual Research Report
新学術領域研究「分子自由度が拓く新物質科学」の研究総括
Project Area | New Frontier in Materials Science Opened by Molecular Degrees of Freedom |
Project/Area Number |
20110001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鹿野田 一司 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20194946)
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Keywords | 強相関電子系 / 磁性 / 超伝導 / 光誘起相転移 / 誘電体物性 |
Research Abstract |
分子性物質は多様で制御可能な分子配列、設計・開発可能な分子軌道、さらにこれらと強く結合する分子の屈曲など他の物質群には無い独特な自由度を持つ。本領域研究では、これらの分子自由度が新しい物質科学パラダイムをつくる可能性に注目し、この自由度が積極的に関与する物性を開拓することを目指すものであるが、本年度本総括班は、本領域の円滑な運営と研究の促進を図るために以下のことを行った。 i)年度の初めなど節目において各班の代表者が集まり本研究領域の運営について話し合い、研究領域内の連携を図った。ii)第2次公募研究の決定を受けて、第5回領域会議(全体会議)を開催し、領域全体のテーマ構成と協力体制を確認した。iii)研究班内の相互理解と研究の深化を図るために、外国人研究者を招き、焦点を絞った国際ワークショップを3件、本領域とその周辺分野にまたがる国内ワークショップを1件開催した。iv)領域内で研究上のコミュニケーションを促進するためにニュースレターの発行を行った。v)本研究領域外の研究領域との問題意識の共通化や交流を目指し、領域横断研究会を共催した。vi)若手研究者の育成を目指して、若手冬の学校の開催支援を行った。vii)第6回領域会議(全体会議)を開催し、平成23年度の成果を取りまとめた。本年度の研究成果を取りまとめた成果報告書を作成した。viii) 平成24年度開催予定の国際シンポジウムの準備に取りかかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
領域内の連携が予想以上に進んでおり、領域内の共同研究が多数生まれ、共著の論文も多数出版されるに至っている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたるため、本領域内の連携をさらに促進し、この新しい学術領域の創成過程を世界に発信、我が国がこの分野の国際的なハブとなるべく、以下のような計画で本領域の研究を推進する。1)テーマを絞ったワークショップの開催 2)本研究領域での研究成果の公表の場として、国内外の研究者を招き国際シンポジウムを開催する。 3)第7回領域会議を開催し、平成24年度及び5年間の研究の総括をおこなう。4)平成24年度の成果報告書を発行する。5)領域内での研究の連携とコミュニケーションを促進するために、ニュースレターの発行を行う。6)他の新学術領域研究と連携し、物性科学領域横断研究会を開催する。
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