2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Emergent Chemistry of Nano-scale Molecular System |
Project/Area Number |
20111001
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川合 知二 大阪大学, 産業科学研究所, 特任教授(常勤) (20092546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 智彦 産業技術総合研究所, ナノシステム研究部門, 副部門長 (70358232)
藤田 誠 東京大学, 工学系研究科, 教授 (90209065)
相田 卓三 東京大学, 工学系研究科, 教授 (00167769)
小川 琢治 大阪大学, 理学研究科, 教授 (80169185)
松本 卓也 大阪大学, 理学研究科, 教授 (50229556)
新海 征治 崇城大学, 工学部, 教授 (20038045)
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Keywords | 創発 / 自己組織化 / 自己階層化 / 自己機能化 / トップダウンボトムアップ融合 |
Research Abstract |
本領域を推進するには、主に化学の領域で行われてきた平衡系分子構造の高度化による高次構造と高次機能の発現に関する研究と、主に物理の領域で行われてきた非平衡開放系の散逸構造が導く階層形成を結び付ける必要がある。このような分野融合的研究を推進し、「創発化学」の概念を確立するために、領域内で行われている研究を広く概観して、概念を共有するための機会を設定した。 本年度は、新しい公募研究者を迎える年である。そこで、8月の全体会議(別府、非公開)では、初日にポスターセッションを中心に領域全体を{府轍できるように配慮した。都心から離れて合宿形式で会議を行い、充分な討論を行った。新しいメンバーとも充分な懇親の時間を取れるようにし、各研究者間の議論と交流を促した。また、昼食時に班会議も行い、新しい公募研究者が各班のメンバーに入っていきやすいよう配慮した。 2月の公開シンポジウムでは、前年同様に領域を貫くいくつかの論点を意識したプログラム構成を行った。それぞれの論点に関連した研究を行っている領域外研究者の招待講演を組み合わせて、深い議論を導くように会議を構成した。領域研究を発信し、広く領域外の研究者と議論を行うために、一般からの参加を重視し、外部参加者にもポスター発表を奨励した。 2012年には、国際会議のシンポジウムの主催を行った。1班、4班の研究内容を中心に、中国、麗江で開催されたAsiaNano2012において、創発化学のセッションを設け、創発化学の概念と成果の発信を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
非公開の全体会議と外部研究者を入れた公開シンポジウムを順調に開催し、特に公開シンポジウムでは一般からの多数の参加者を集めるなど、大きな成果を上げている。また、各班の班会議の開催費用を補助するなど、領域内のコミュニケーション促進に一定の役割を果たしている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もこれまで同様に、領域内のコミュニケーションを促進するために、総括班経費を生かしていく。次年度は本領域の最終年度であるため、夏の全体会議の経費を抑え、冬の会議を東京の利便性の高い場所で、終了公開シンポジウムとして開催する。終了公開シンポジウムでは、5年間の成果を、研究者だけでなく社会に広く発信するため、公開講座を併催する。公開講座は、サイエンスカフェのとりまとめWebページに登録するなど、広く開催を広報して参加者を集める。
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Research Products
(1 results)