2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Water plays a key role in ATP hydrolysis and ATP-driven functions of proteins |
Project/Area Number |
20118001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 誠 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60282109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 正弘 京都大学, エネルギー理工学研究所, 教授 (90195339)
松林 伸幸 京都大学, 化学研究所, 准教授 (20281107)
櫻井 実 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 教授 (50162342)
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Keywords | ATPエネルギー / タンパク質の水和 / ATP加水分解反応 / ATP駆動タンパク質 / 水和エントロピー / 溶媒和 / 自由エネルギー / ハイパーモバイル水 |
Research Abstract |
研究の目的:本領域は、生命系存続の環境母体である「水」を主役とした新しいエネルギー論の分子的基盤、ATP加水分解にともなう大きな自由エネルギー変化の起源に関する分子論構築を目指し、既存の概念にとらわれない学際的研究領域を新たに開拓する。このためには、異なる分野の「融合」による新たな方法論の展開と次世代育成が不可欠である。そこで、総括班としては計画研究のほかに幅広い分野からのユニークな公募研究を糾合して、理論的研究と実験的研究とを緊密に組織化して推進する方策を推進する。 研究実施内容:研究領域の研究全体の推進、企画調整、自己評価、研究支援活動等を行う。昨年度に引き続き(1)領域研究参画研究者の意識改革;(2)領域全体をバーチャルラボとしての研究方針の策定、企画調整;(3)公募研究の重視。(2)の領域研究全体がバーチャルラボ(特定課題に焦点を絞り、研究課題を緊密に調整し、研究開始後も相互連携を強く維持する共同研究組織)として運営した。計画研究でカバーできない重要課題、斬新な課題あるいは地味でも重要な測定等に取り組む公募研究と連携し、有効な情報交流の場の提供と研究資金の提供を通じて、問題解決に効率的に取り組めるよう運営した。 23年3月の東日本大震災で仙台・東海・つくば・東京のメンバーが被災した。領域代表が23年度当初の2か月以上活動できない状況となった間、京都大学と東京工大の総括班メンバーが運営を引き継ぎ8月の全体会議を大阪で開催し、新たに公募で採択されたメンバーも含めた研究状況の把握と新たな連携作りのための交流を進めた。12月には領域代表が公募メンバー(東海の中性子回折実験施設)の被災と復興状況を視察した。平成24年3月には仙台秋保で全体会議を開催し、復興後の研究進捗状況・新たな共同研究の成果をもとにさらなる進展に向けた交流がなされた。今年度国際的な情報発信は各メンバーによる論文発表だけとなっているので次年度に力を入れる予定である。Webを通じて成果を公開発信した。これまでにすでに実質的な共同研究から数々の成果がでている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大震災で領域代表を含む一部のメンバーが被災したこともあり、予定の活動内容をすこし変更して領域メンバーの活動状況の把握と領域内交流の進展に努めた。厳しい被災状況にあったメンバーはあったものの、全体として領域内の共同研究は予想以上の進展を見せ、本研究の成果が大きく出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
大震災の被害が領域代表を含む一部のメンバーにあったことで、仙台、東海、つくばのメンバーの研究進展に大きな支障がでた。その影響で、次年度は23年度不十分だった国際的な情報発信活動に力を入れる。具体的には国際シンポジウム・公開シンポジウムの開催やWebを通じた情報発信につとめる。
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Research Products
(150 results)
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[Journal Article] Hydration structure around CO_2 captured in aqueous amine solutions observed by high energy X-ray scattering2011
Author(s)
H.Deguchi, Y.Kubota, H.Furukawa, Y.Yagi, Y.Imai, M.Tatsumi, N.Yamazaki, N.Watari, T.Hirata, N.Matubayasi, Y.Kameda
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Journal Title
Int.J.Greenhouse Gas Control
Volume: 5
Pages: 1533-1539
DOI
Peer Reviewed
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