2020 Fiscal Year Annual Research Report
Management for the deep-numerical-analysis climate science
Project Area | Challenge to the new generation cloud-resolving climate simulation |
Project/Area Number |
20H05727
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三浦 裕亮 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (70415991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶川 義幸 神戸大学, 都市安全研究センター, 特命教授 (20572431)
末松 環 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員 (40872544)
升本 順夫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60222436)
小玉 知央 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(環境変動予測研究センター), 副主任研究員 (90598939)
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Project Period (FY) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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Keywords | DNA気候学 / 次世代気候モデル / NICAM / MIROC |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究領域の主たる目的は全球雲解像モデルNICAMと気候モデルMIROCが、異なる研究対象や研究手法などを互いに寛容に融合し、世界初の次世代気候モデルを実現することである。本年度は本研究活動の初年度にあたり、研究活動の基盤作りに注力した。立ち上げにあたってキックオフミーティングを主催し、各領域の代表者の発表により目標を共有するとともに、コロナ禍における若手研究者の研究発表の機会を用意した。さらには、アドバイザーの先生方から領域の科学目標と運営についてアドバイスを頂戴した。ほぼ毎月、オンラインを活用した総括班会議を実施し、各領域間で問題意識を共有し連携を図った。ホームページを立ち上げ本研究領域の内容を発信するとともに、学生が気候モデルについて高校生・大学生向けに発信するリレー形式のコラムの執筆を開始した。「雲解像気候学セミナー」をほぼ毎月開催し、NICAMの開発チームやMIROCの開発チームの研究者、先端的パラメタリゼーションの開発者、地球システムモデルの開発者を招聘したセミナーを実施し、本研究領域が志向する方向性について若手研究者の意識啓発を促した。コロナ禍によって海外研究者の招聘が実質不可能なため、当初期待していたような外向きの競争意識と内向きの一体感の醸成が大変難しい状況にあるが、海外のトップ研究者と準定期的なミーティングを行い、コロナ禍による移動の困難が緩和された際の直接的な交流を見越した下地づくりを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の立ち上げ時から新型コロナ禍の渦中にあり、当初計画していた対面での総括班会議・若手研究者交流、あるいは、海外研究者招聘が実施できないなど、大きな困難があった。そのような状況ではあるが、オンラインの活用やこれまで培ってきた信頼関係によって、当初想定に近い研究活動ができている。
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Strategy for Future Research Activity |
総括班会議による問題意識の共有、ホームページによる情報発信、雲解像気候学セミナーによる意識啓発については順調に推移しており、これを継続する。海外研究者を招聘した国際ワークショップが難しい状況にあり、この方面については当初想定通りの成果を見込むことは相当に困難である。そのため、当初予定通りの遂行にこだわらず、代替となる価値の創造を目指す。オンラインを活用した国際ミニワークショップにより海外トップ研究者に若手研究者の成果をインプットしたり、コロナ禍により学習機会が制限されている中高生に気候科学を学ぶ機会を提供することなどを検討している。
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Research Products
(4 results)