2020 Fiscal Year Annual Research Report
| Project Area | Precision Degradation of Polymer and Polymeric Material |
|---|
| Project/Area Number |
20H05732
|
|---|
| Research Institution | Kyoto University |
|---|
Principal Investigator |
沼田 圭司 京都大学, 工学研究科, 教授 (40584529)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畝山 多加志 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (10524720)
佐藤 浩太郎 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (70377810)
酒井 崇匡 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (70456151)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2020-10-02 – 2023-03-31
|
| Keywords | 高分子精密分解 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
解析基盤として、相互利用および対外的に共有可能なプラットフォームを2年度目までに形成することを目標として掲げた。結果的には、初年度でほぼ共用利用可能な解析基盤を構築できた。「時空間効果の学理」に取り組むために必須である、SPring-8などの外部施設については、コロナの影響もあり、セットアップが間に合わなかったため、２年度目の整備を目指す。「均一・不均一構造の学理」では、非晶性や網目状高分子の分解挙動と、オレフィンなどの結晶性高分子の分解挙動を比較研究することを目指しており、各モデル高分子を決定し、領域内で共有することが重要であった。初年度において、結晶性および非晶性のモデル高分子を決定し、サンプルを各計画研究班に配布することに成功しており、今後、一貫した成果が得られることが期待される。
非公開のキックオフシンポジウムを開催するとともに、公開キックオフシンポジウムをアドバイザーの先生方とともに開催し、高分子精密分解についての現状と課題、そして将来的に必要とされる方向性を明らかにした。シンポジウムの参加者から、大型実験施設の積極的な利用や、企業で求められている高分子分解に関する情報交換などを提案されており、二年度目に取り組む予定である。また、高分子精密分解について議論する場として、外部の著名な研究者を招いて隔月で学術変革セミナーを開催する体制を整えた。2021年4月より開始する。多様な分野から、多くの知見を吸収することで、学術変革領域の理解を深め、幅を広げることを目指す。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
二年度目までに予定していた共有可能なプラットフォームの整備がほぼ完了した。また、プルジェクト全体で共有するモデル高分子の決定と配布が完了し、研究領域全体の研究体制が整ったため。
|
| Strategy for Future Research Activity |
京都大学を中心に整備した共用利用機器プラットフォームに加えて、研究領域として大型研究施設を柔軟に利用できる体制を整える。また、研究領域全体の議論の場を積極的に設けることで、研究領域全体の目標が発散しないように留意し、高分子の精密分解とは何か、明確な答えを出すことを目標とする。
|
Research Products
(1 results)
