2021 Fiscal Year Annual Research Report
Support of virtual human development project
Project Area | Science for virtual human development: Organ(s)-on-a-chips reveal systemic metabolic networks |
Project/Area Number |
20H05742
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 教授 (30458963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
福田 淳二 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (80431675)
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Project Period (FY) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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Keywords | 生体医工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
総括班は、生化学やシステムズバイオロジーなどの学問の融合を前提とする本領域の目標達成のために医学・薬学・生物学・工学という学問領域の垣根を取り払い、研究者間の有機的連携を促進しながら本領域を円滑に運営するための役割を担った。新型コロナの流行を勘案して、対面での会議を避け、TV会議による会議を実施した。班会議だけでなく、各班内で個別の会議も実施され、かえって会議の回数多く実施できてた傾向がある。研究班が3班存在するが、これら3班をまたがった共同研究が実際に進んでおり、共同研究の成果が論文としても出版されている。また、中には各班をまたがって研究に参加する大学院生の指導も実施できている。例えばプログラミングの経験がなかった学生にも、オンラインにて指導しながら数理モデルを開発するなどができており、当初から予定していた若手研究者の育成も実施できていると考えられる。 また、領域専用のWebサイトをたてて、本研究班の研究者の発表(論文や学会など)は、ブログの形で要約して平易な言葉にしたうえで公表してきた。いくつかの研究成果は解説動画も作成し、わかりやすく編集して公開した。本研究では、生体数理モデルを作るだけでなく、生体の臓器を模擬した培養装置の開発もテーマとなっている。これらの培養装置は、実際に動かしている部分のデモを撮影して、動画に公開するなど、やや専門的ではあるが学術的な内容を国民に興味を持ってもらえるような工夫をして、合わせて情報公開してきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各研究班は、論文・学会発表(ほとんどがオンライン)は実施してきたが、総括班としては、各研究班の研究内容を国民に広く、わかりやすく伝えるということを中心に実施した。研究者にインタビュー形式で成果を解説をする動画を作成するなど、わかりやすい内容を伝えることに心がけた。本来であれば学会でセッションを立てる、あるいは領域全体を紹介するような市民講座を開催するなども望ましいが、対面での開催が難しく、オンライン形式での学会あるいはセミナーにて個々の研究者が発表するという形式にとどまった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も継続して、各研究班の研究成果を国民に分かりやすい形でまとめ情報発信を行って行く。学会での本領域の内容を対象としたセッションや市民講座の開催に関しては、新型コロナの状況を見ながら判断してゆく。現在ではオンラインの学会や市民講座も頻繁に実施されているので、これらに個々の研究者が参加することを当面促す。また、領域全体としての班会議も実施し、領域アドバイザーにも参加して頂き、研究当事者とな異なる視点での研究に対するアドバイスなどをもらうようにする。
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